【概要】
山口県下関市にある住吉神社は、長門国一宮。本殿は応安3年(1370年)に大内弘世により造営されたもので、国宝に指定されている。五柱の神を祀る独特の建築様式(九間社流造)が特徴。
【歴史】
住吉神社は山口県下関市にある古社で、大阪の住吉大社、博多の住吉神社とともに日本三大住吉に数えられています。『日本書紀』にも記載があり、神功皇后が三韓征伐の際に創建したと伝わってきました。長門国の一の宮として広く崇敬され、本殿は1370年に大内弘世が造進したもので国宝に指定されています。室町時代初期の神社建築を伝える、きわめて貴重な建物です。
【特徴】
最大の見どころは、やはり国宝の本殿です。五つの社殿を横に連ねた九間社流造(きゅうけんしゃながれづくり)という珍しい様式で、正面が五つに分かれる構造は全国的にも例が少なく、建築史のうえでも高い価値を認められています。境内には大楠や銀杏の巨木が枝を伸ばし、静かな空気が満ちています。宝物館には重要文化財の古文書などが収められています。
【見どころ】
檜皮葺の屋根と朱塗りの柱が調和した本殿は、ぜひ時間をかけて眺めたいところです。拝殿は1539年に毛利元就が寄進したもので、こちらは国の重要文化財に指定されています。12月8日の夕方から15日の朝まで続く御斎祭は、境内に注連縄を張りめぐらせて参拝を止め、神職も外へ出ないという厳重な物忌みの神事として知られています。
【トリビア】
本殿が五つに分かれているのは、住吉三神である底筒男命・中筒男命・表筒男命に加え、神功皇后と武内宿禰を並べて祀っているためです。源頼朝や豊臣秀吉が参拝した記録も残り、武家からの信仰が厚い社でした。関門海峡に面したこの地は古くから海上交通の要衝であり、航海の安全を願う船乗りたちの祈りを長く受け止めてきました。
📅 最終更新: 2026/9/7




