相馬中村神社

(そうまなかむらじんじゃ)
📍 東北福島県 相馬市⛩️ 寺社

【概要】

相馬野馬追(そうまのまおい)の出陣式が行われる神社として有名です。相馬氏の氏神である妙見菩薩(天之御中主神)を祀っており、寛永20年(1643年)建立の本殿・幣殿・拝殿は、1983年に国の重要文化財に指定されました。神馬や馬の意匠が多く見られます。

【歴史】

相馬中村神社の起源は1611年、関ヶ原の戦いののちに旧領への復帰を果たした相馬利胤が、新たに築いた中村城の南西へ一族の守護社である妙見社を建てたことにあります。相馬氏は平将門の子孫を称し、将門が篤く信仰したと伝わる妙見菩薩を代々守り伝えてきました。神仏分離を経た現在は、北極星を神格化した天之御中主神を主祭神として祀っています。妙見は北辰とも呼ばれ、武運長久の神として東国の武士に広く敬われました。

【特徴】

福島県相馬市にある社殿は、本殿と幣殿と拝殿がひと続きになった権現造の複合社殿で、寛永年間の建立と伝えられています。全体は簡素なつくりながら要所に漆塗りや彩色、飾金具が施され、相馬地方を代表する近世建築として1983年に国の重要文化財へ指定されました。九曜紋と繋ぎ馬の神紋は妙見信仰の象徴として、町なかの至るところで目にできます。境内は中村城跡と一体で、静かな杜の風情を今にとどめています。

【見どころ】

最大の見どころは、国の重要無形民俗文化財である相馬野馬追の出陣式です。中村城跡に建つ境内で、甲冑に身を固めた騎馬武者たちが出陣の盃を交わし、陣螺の音を合図に繰り出していく光景は圧巻の一言に尽きます。うっそうとした杉木立に囲まれた長い参道や、城跡の堀と土塁をたどる散策も、静かな時間を過ごしたい人にはおすすめです。参道の石段を上がった先に社殿が構え、木立の間から差す光が落ち着いた雰囲気を添えます。

【トリビア】

相馬野馬追は平将門が野に放った馬を敵に見立てて行った軍事調練が始まりと伝わり、1978年に国の重要無形民俗文化財へ指定されました。長く7月末に催されてきましたが、人馬にかかる暑さの負担に配慮して2024年からは5月の最終土曜から月曜へと日程が改められています。震災からの復興の歩みを支えた祭りとしても語り継がれています。祭りは中村神社と太田神社、小高神社の相馬三社による神事として続けられています。

📅 最終更新: 2026/9/26
相馬中村神社
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です