【概要】
三種の神器の一つである鏡。天照大御神が天岩戸に隠れた際に作られたとされる。現在は伊勢神宮(内宮)の御神体として祀られている。「吾が児、この宝鏡を視まさむこと、当に吾を視るがごとくすべし」という神勅と共に地上にもたらされた。
【神器の筆頭】
三種の神器の一つで、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の御魂(みたま)として最も神聖視されています。古事記や日本書紀の神話によれば、天照大御神が天岩戸(あまのいわと)に隠れて世の中が闇に包まれた際、石凝姥命(いしこりどめのみこと)という鏡作りの神がこの鏡を作ったとされます。岩戸から少し顔を出した天照大御神が、この鏡に映る自分の高貴な姿を見て、他にも尊い神がいると勘違いして手を出した瞬間、手力男神(たぢからおのかみ)によって岩戸から引き出され、世界に再び光が戻ったという伝説があります。
【所在と信仰】
現在は三重県の伊勢神宮・内宮(皇大神宮)の御神体として祀られています。天皇陛下であっても実物を見ることは決してできないとされ、幾重もの箱や袋(御桶代、御船代など)に厳重に納められています。皇居の賢所(かしこどころ)には、その分身(形代)が祀られており、宮中祭祀の最も重要な中心となっています。「知恵」や「正直」を象徴するとも言われ、天皇の正統性を証明する最も重要な宝物です。
【トリビア】
「八咫(やた)」とは「非常に大きい」という意味(「咫」は長さの単位で、手を開いた中指の先から親指の先まで)ですが、具体的な大きさや形状(円形か花形か)については諸説あり、誰も見たことがないため謎に包まれています。伊勢神宮の式年遷宮の際も、御神体は白い絹で覆われたまま、夜間に新しい正殿へと移される(遷御)ため、その姿が人の目に触れることはありません。
📅 最終更新: 2026/1/3




