【概要】
神奈川県小田原市にある曽我梅林は、別所、原、中河原の3つの地区に広がる広大な梅林の総称です。主に梅干しなどの食用の梅の産地として知られ、富士山や箱根連山の雄大な山々を背景に、約3万5千本もの白梅が一斉に咲き誇る、雲海のような壮大な梅畑の絶景を楽しむことができます。
【歴史】
小田原の梅の歴史は古く、戦国時代に後北条氏が兵糧の梅干しを作るために梅を植え始めたのが起源とされています。江戸時代には小田原藩主の大久保氏が栽培をさらに奨励し、箱根越えをする旅人の弁当の傷みを防ぐための小田原宿の名物として「小田原の梅干し」が東海道中膝栗毛に登場するほど全国に名を馳せました。
【特徴】
一般的な観賞用の梅園とは異なり、主に梅干しや梅酒を作るための生産農地であることが最大の特徴です。そのため、花の中心部は観光地化されていますが、基本的には農家の畑であり、植えられている品種も大半が白い花を咲かせる実用向けの白梅(十郎、白加賀、南高など)で構成されているため、辺り一面が真っ白に染まります。
【見どころ】
曽我梅林の最大の見どころは、何と言っても「富士山と白梅のコラボレーション」です。よく晴れた日には、一面に広がる白梅の絨毯の向こうに、雪化粧した雄大な富士山がそびえ立つ、息を呑むほど美しい日本の春の原風景を見ることができます。毎年2月の「小田原梅まつり」の会場としても非常に人気を集めています。
【トリビア】
曽我梅林で生産される梅の中で最も有名な小田原の特産品種が「十郎」です。この名前は、日本の三大仇討ちの一つで知られ、この地で育った「曽我兄弟」の兄・曽我十郎祐成にちなんで名付けられました。周辺には曽我兄弟の母の墓や城前寺などの史跡も多く残り、歴史散策をしながら梅を楽しむことができます。
📅 最終更新: 2026/3/27




