識名園

(しきなえん)
📍 沖縄県 那覇市📦 その他📦 名勝📦 庭園🌿 自然

【概要】

識名園は、那覇市にある特別名勝です。四季折々の美しい景観が楽しめ、多くの観光客が訪れます。日本の美を象徴する場所の一つです。

【歴史】

沖縄県那覇市にある識名園は、識名の地に営まれた琉球王家最大の別邸で、造営は尚穆王の時代に始まり、1799年に完成したと伝わります。翌1800年には尚温王の冊封のために訪れた中国からの使者を迎え、以後は王家の保養と外交の舞台として用いられました。1941年に国の名勝に指定されましたが、戦後は長く荒廃したままとなり、のちに本格的な復元が行われて、2000年3月に特別名勝へ指定されました。

【特徴】

心字池を中心に園路を巡らせた廻遊式の庭園で、日本本土の様式を基礎としながら、中国風の意匠と沖縄独自の要素が溶け合っている点が大きな特徴です。池に浮かぶ島には中国風の六角堂が建ち、琉球石灰岩を積んだ石橋と護岸が続きます。建物の屋根は赤瓦で葺かれ、園内には亜熱帯の樹木が植えられていて、歩く角度によって景色が次々に変わるよう工夫されています。冬でも緑が絶えないのは亜熱帯の島ならではです。

【見どころ】

見どころは、池のほとりに建つ木造赤瓦葺きの御殿と、そこから望む庭の広がりです。園の南西にある勧耕台からは、海が見えず田園の広がりだけを望めるように造られており、琉球が広大な国であると使者に印象づける意図があったと伝わります。御殿の内部も公開されており、座敷に座って池と六角堂を眺めることができます。天然記念物のシマチスジノリが育つ育徳泉も、園内の一角に静かに残されています。

【トリビア】

識名園は沖縄戦によってほとんどの建造物を失い、残された図面や写真、発掘調査の成果に基づいて1975年から1995年まで二十年をかけて復元されました。復元が終わって数年後の2000年3月に特別名勝へ指定され、同年12月には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一つとして世界遺産に登録されています。首里城の南にあることから「南苑」とも呼ばれ、首里城とあわせて訪ねる人も多くいます。

📅 最終更新: 2026/9/7
識名園
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です