せともの祭

(せとものまつり)
📍 愛知県 瀬戸市🎭 文化🥢 名産

【概要】

焼き物を意味する「せともの」の語源となった愛知県瀬戸市で、毎年9月の第2土曜と日曜に開かれる陶器市です。1932年に磁祖・加藤民吉を讃える祭りとして始まり、瀬戸川の両岸に約200のせともの廉売市の店が並びます。花火や産業観光のイベントも催され、秋の瀬戸を代表する祭りです。

【歴史】

せともの祭は1932年、瀬戸に磁器の製法を伝えた磁祖・加藤民吉の遺徳を讃える祭りとして始まりました。加藤民吉は江戸時代後期に九州で磁器の技術を学んで瀬戸に持ち帰り、陶器の町だった瀬戸を磁器の一大産地に変えた人物で、深川神社の境内にある窯神神社に祀られています。祭りは戦中戦後の中断を経ながらも続けられ、瀬戸川沿いの廉売市を中心に、九十年を超える歴史を重ねています。

【特徴】

祭りの中心は瀬戸川の両岸に立ち並ぶせともの廉売市で、市内の窯元や問屋が約200の店を出し、食器から置物、陶製の雑貨まであらゆる瀬戸物を産地価格で売ります。瀬戸は千年以上の歴史を持つ日本六古窯の一つで、陶器と磁器の両方を作る珍しい産地であり、廉売市にはその多彩さがそのまま表れます。初日の夜には瀬戸川上空に花火が上がり、祭りの熱気は最高潮を迎えます。

【見どころ】

会場は名鉄尾張瀬戸駅を降りてすぐの瀬戸川沿いで、瀬戸蔵やパルティせとといった施設でも関連イベントが行われます。窯神神社では加藤民吉を偲ぶ神事があり、市内の窯元を巡る産業観光や、絵付けやろくろの体験教室も祭りに合わせて開かれます。瀬戸の町には窯垣の小径と呼ばれる窯道具を積んだ塀の道や、明治から続く窯元の建物が残り、祭りの合間の散策も楽しめます。

【トリビア】

焼き物全般を「せともの」と呼ぶのは、中世に瀬戸が東日本で唯一釉薬をかけた陶器を焼く産地だったため、瀬戸の焼き物が焼き物の代名詞になったことに由来します。祭りの廉売市では、瀬戸ならではの招き猫や陶製の人形も人気で、瀬戸市は招き猫の生産でも日本一を誇ります。せともの祭の直前の9月には来場者数が20万人を超える年もあり、瀬戸の一年で最もにぎわう二日間です。

📅 最終更新: 2026/9/6
せともの祭
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です