【概要】
黄金に輝く「厄除け金色大師」と「開運金色大師」の二体の大師像を日本で唯一同時に祀る寺院です。厄除け・開運・方位除けのご利益は関東随一と称され、切り絵御朱印発祥の寺としても有名です。
【歴史】
埼玉厄除け開運大師(龍泉寺)は、埼玉県熊谷市にある真言宗豊山派の寺院で、山号を少間山、院号を観音院といいます。創建の年代を示す確かな記録は残っていませんが、寺伝では約千二百年の歴史を持つ古刹とされ、平安時代に関東を巡った弘法大師空海が当地を訪れたと伝えられています。厄除けと開運のご利益を同時に授かれる「厄除け開運本山」を掲げ、日本三大厄除け開運大師の一つに数えられてきました。
【特徴】
最大の特徴は、厄を払う「厄除け金色大師」と福を招く「開運金色大師」という二体の弘法大師像を並べて祀る点にあり、両大師をともに安置する寺院は全国でもここだけとされています。二体はいずれも黄金色に輝く秘仏で、普段は厨子に納められて姿を見ることはできません。厄除けと開運に加えて方位除けや八方除けの祈願も受け付けており、関東一円から祈祷を求める人が集まります。
【見どころ】
正月の初詣大祈願祭では秘仏の二大師が特別に開扉され、境内には縁起だるまの市や露店が並び、多い年には七十万人を超える参拝者が訪れるとされます。近年は精緻な「切り絵御朱印」の発祥の寺としても知られ、二〇一七年に授与を始めた新しい意匠が評判を呼び、季節ごとに図柄の変わる御朱印を求めて長い行列ができるほどの人気となりました。遠方からこれだけを目当てに足を運ぶ人も少なくありません。
【トリビア】
その切り絵御朱印は、もともと檀家へ配る記念品として作られていたものを、参拝者向けに新しく作り直したのが始まりと伝わり、ここから全国の寺社へ同じような授与が広まっていきました。埼玉厄除け開運大師という呼び名はあくまで通称で、正式には少間山観音院龍泉寺と称します。境内は市街地から離れた田園のなかにあり、広い駐車場を備えて静かに祈祷を受けられる場としても親しまれています。




