【概要】
岩手県岩泉町にある鍾乳洞。洞内に棲むコウモリと共に国の天然記念物に指定されています。「ドラゴンブルー」と呼ばれる透明度の高い世界有数の地底湖が最大の特徴で、現在公開されている第3地底湖は水深98mに達します。吸い込まれるような碧い水の色は、訪れる人を幻想的な世界へと誘います。
【歴史】
龍泉洞は岩手県岩泉町にある総延長5000m以上と推定される巨大鍾乳洞で、1920年(大正9年)に国の天然記念物に指定されました。地元では古くから「岩泉湧窟」として知られ、龍神信仰の対象とされてきました。1967年に観光開発が本格化し、現在も調査が続く神秘的な洞窟です。洞内の地底湖は透明度世界有数を誇り、「ドラゴンブルー」と呼ばれる神秘的なコバルトブルーの水が多くの観光客を魅了しています。2016年の台風10号で甚大な被害を受けましたが、2017年に復旧しました。
【特徴】
龍泉洞の最大の特徴は3つの地底湖で、第3地底湖は水深98mと日本最深。透明度は41.5mを記録し、バイカル湖に匹敵する世界トップクラスの清らかさを誇ります。年間を通じて洞内温度は約10℃で、夏は涼しく冬は温かい避暑・避寒スポット。洞内にはウサギコウモリ・コキクガシラコウモリなど5種のコウモリが生息し、「コウモリの巣」として学術的にも重要な場所です。
【見どころ】
観光コースは約700mで、第1〜3地底湖を巡ります。ライトアップされた地底湖は「ドラゴンブルー」と呼ばれる神秘的な青色に輝き、その透明度に息を呑みます。「月宮殿」と呼ばれる大空間には巨大な鍾乳石が連なり、幻想的な地下世界を演出。洞窟出口近くでは「龍泉洞の水」として湧水を汲むことができ、ミネラルウォーターとして販売もされています。併設の龍泉新洞科学館では鍾乳洞の成り立ちを学べます。
【トリビア】
地底湖の水は周辺の石灰岩層でろ過され、カルシウムを豊富に含む軟水。「龍泉洞の水」としてペットボトル販売され、コーヒーや料理にも最適と評判です。洞窟内の気温は年間10℃前後で一定のため、夏場は上着必須。龍泉洞の全容はまだ解明されておらず、現在も岩盤の奥へ調査が続いています。2016年の大洪水では地底湖の水位が急上昇し、洞窟全体が水没する被害がありましたが、見事に復旧しました。




