【概要】
フウロソウ科の多年草。飲めば「現に効く証拠」があることから名付けられたとされる。整腸作用に優れ、下痢止めや胃腸薬として広く利用される。花の色は東日本で白、西日本で紅紫色が多いことが知られている。伊吹山などは古くからの薬草の宝庫として有名。
【現の証拠】
フウロソウ科の多年草で、日本全土の草地などに自生しています。名前の由来は「飲むと効果がすぐに現れる」ことから「現の証拠(げんのしょうこ)」と名付けられました。古くから下痢止め、整腸薬として非常に有名で、煎じて飲むと、しつこい腹痛や下痢にピタリと効くと言われています。干したものを煎じると、お茶のような味で飲みやすいのも、家庭薬として普及した理由の一つです。
【花の色で地域差】
夏から秋にかけて、1〜1.5cmほどの小さな可憐な花を咲かせます。面白いことに、東日本では白い花が多く、西日本では赤い花が多いという地域的分布の特徴があります。花が終わった後の種子が弾けた形が、神輿(みこし)の屋根に似ていることから「ミコシグサ」という別名もあります。薬草としてだけでなく、野の花としても親しまれています。
【副作用の少ない薬草】
タンニンを多く含んでおり、これが収斂(しゅうれん)作用を発揮して、腸の粘膜を保護し、下痢を止めます。逆に便秘の時には、便通を整える作用もあるとされています。比較的副作用が少なく、子供からお年寄りまで安心して使える家庭の常備薬として、昔から重宝されてきました。軒先に吊るして乾燥させている風景は、日本の田舎の原風景の一つです。
📅 最終更新: 2026/1/4




