瑠璃光寺五重塔

(るりこうじごじゅうのとう)
📍 山口県 山口市🏯 歴史🎭 文化⛰️ 名所

【概要】

室町時代中期の嘉吉2年(1442年)に建立された、大内文化の最高傑作と言われる塔です。檜皮葺の屋根と細身のシルエットが非常に美しく、周囲の池や緑との調和が見事です。京都の醍醐寺、奈良の法隆寺と共に日本三名塔の一つに数えられます。

【歴史】

山口県山口市にある瑠璃光寺五重塔は、室町時代中期の嘉吉2年(1442年)ごろに完成した国宝の塔です。応永の乱で世を去った大内義弘の菩提を弔うため、弟の大内盛見が香積寺の境内に建立を進めたもので、盛見自身は完成を見ることなく没しました。江戸時代に香積寺が萩へ移されたのちも塔だけがこの地に残され、現在は瑠璃光寺の境内に建ち、大内文化の隆盛を今に伝える遺構となっています。

【特徴】

高さは31.2メートル、屋根は檜皮葺で、瓦葺きの塔にはない柔らかな曲線と軽やかさを備えています。上層へ向かう屋根の逓減が緩やかなため、細身ですらりとした立ち姿になるのが瑠璃光寺五重塔の魅力です。和様を基調としながら軒の出は深く、二層目にだけ縁と高欄をめぐらせるなど、大内文化の洗練を伝える意匠が随所に見られ、室町期を代表する塔として高く評価されてきました。

【見どころ】

塔の前には池が広がり、水面に姿を映す光景が絶景として親しまれています。背後の香山の緑、春の桜、秋の紅葉、冬の雪と四季ごとに表情を変え、夜間のライトアップでは闇に浮かび上がる幻想的な姿を見ることができます。およそ70年ぶりとなる檜皮葺屋根の全面葺き替えが2025年末に終わり、素屋根も外されて美しい全景がよみがえりました。塔の周囲は香山公園として整えられ、心静かに散策できます。

【トリビア】

「令和の大改修」と呼ばれたこの保存修理は2022年12月に始まり、総事業費は約7億6000万円にのぼりました。国や県の補助のほか、寄付やクラウドファンディングでも費用が集められ、2026年4月には檜皮葺の職人らが集って竣工記念式典が営まれています。葺き替えたばかりの檜皮の色は、年月とともに少しずつ落ち着いた古色を帯びていき、その移ろいを長く見守ることができます。

📅 最終更新: 2026/9/6
瑠璃光寺五重塔
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です