尾張津島天王祭

(おわりつしまてんのうまつり)
📍 愛知県 津島市🎭 文化🏯 歴史🏮 その他

【概要】

尾張津島天王祭は、愛知県津島市の津島神社および天王川公園で毎年7月の第4土曜日とその翌日に開催される、600年以上の歴史を持つ川祭りです。宵祭(よいまつり)では、半円状に組まれた約400個の提灯で飾られた5艘の「巻藁船(まきわらぶね)」が、天王川に浮かべられます。水面に映る揺らめく灯りと、屋台囃子の音色が相まって、息を呑むほど美しく幻想的な世界を作り出します。ユネスコの無形文化遺産にも登録された、優美で歴史的価値の高い日本の代表的な夏祭りです。

【歴史】

その歴史は室町時代まで遡ると言われており、およそ600年以上もの間途絶えることなく続いています。津島神社(かつての牛頭天王社)の祭礼として、疫病退散を祈願して行われたのが始まりです。織田信長や豊臣秀吉といった戦国武将からも深く庇護された歴史を持ち、特に信長は天王川に船を浮かべてこの祭りを大いに楽しんだという記録が残されています。2016年には「山・鉾・屋台行事」の一つとして、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。

【特徴】

祭りのハイライトは、豪華絢爛な「巻藁船(まきわらぶね)」です。2艘の舟を横に繋いだ屋形船の上に、麦わらを束ねたドーム状の骨組みを作り、そこに約400個の提灯を1年(365日)の数や月の数になぞらえて飾り付けます。中心には高く伸びる「真柱(まばしら)」が立てられ、そこから何本もの提灯がぶら下がります。川に浮かぶ船そのものが、まるで巨大で輝くシャンデリアのように見える、他に類を見ない独創的で美しい舟飾りが最大の特徴です。

【見どころ】

宵祭の夜、天王川公園の川面を5艘の巻藁船がゆっくりと進む光景は、この世のものとは思えないほど幽玄で神々しい美しさです。それぞれの船から奏でられる津島囃子(笛や太鼓)の音色が響き渡り、提灯の暖かな光が風の無い暗い水面に鏡のように映り込む姿は、一見の価値があります。また、翌朝に行われる「朝祭(あさまつり)」では、提灯をすべて外し、豪華な織物や幕で飾られた「車楽船(だんじりぶね)」へと姿を変えて優雅に進む、全く異なる表情も楽しめます。

【トリビア】

巻藁船の提灯の灯りは、すべて本物の和ろうそくの火が使われており、約400個もの提灯にいっせいに火を灯す作業そのものも職人技です。祭りが終わった後、巻藁船に取り付けられていた提灯についている「和ろうそくの燃え殻(芯)」をもらうと、雷除けのお守りになったり、子供が病気をしないといったご利益があると伝えられています。そのため、地元の人々は祭りの後にこのお守りを大切に持ち帰り、家の神棚などに飾る風習が残っています。

📅 最終更新: 2026/3/5
尾張津島天王祭
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です

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