【概要】
大坂城は大阪府大阪市中央区にある城で、1583年に豊臣秀吉が石山本願寺の跡地に築き始めました。1615年の大坂夏の陣で落城した後、徳川幕府が1620年から全面的に築き直し、今見られる高石垣や堀は徳川期のものです。天守閣は1931年に市民の寄付で建てられた鉄筋コンクリート造の復興天守で、千貫櫓や乾櫓など江戸期の建物13棟が重要文化財として現存しています。
【歴史】
大坂城は1583年(天正11年)、豊臣秀吉が石山本願寺の跡地に築き始めた城で、大阪府大阪市中央区にあり、上町台地の北端という要害の地を占めています。天下統一の拠点として壮大な城郭と城下町が整えられましたが、1615年(慶長20年)の大坂夏の陣で豊臣氏とともに落城しました。その後、徳川幕府が1620年(元和6年)から十年近くをかけて全面的に築き直し、現在見られる石垣や堀は徳川期のものです。
【特徴】
大坂城の特徴は、徳川期に積み直された壮大な高石垣と、幅の広い水堀にあります。石垣の総延長はおよそ12キロメートルに及び、瀬戸内海の島々から船で運ばれた巨大な花崗岩が惜しみなく使われました。豊臣期の石垣は徳川方によって地中深くに埋められ、地下およそ7メートルの位置で発見されています。天守を失ってなお圧倒的な規模を保ち、姫路城、熊本城と並んで日本三名城に数えられる名城です。
【見どころ】
見どころは、1931年(昭和6年)に市民の寄付によって建てられた復興天守閣です。内部は豊臣秀吉と城の歴史を伝える博物館として整備され、最上階の展望台からは大阪の街並みが一望できます。桜門の内側に据えられた蛸石は表面積が畳36枚分ほど、重さは100トンを超えて城内最大を誇ります。大手口を固める千貫櫓や乾櫓、火薬庫の焔硝蔵など、江戸期の建物13棟が重要文化財として現存しています。
【トリビア】
現在の大坂城天守閣は完成から90年以上を数え、30年ほどで焼けた豊臣期の天守や、40年足らずで焼失した徳川期の天守よりもはるかに長く建ち続けています。徳川期の天守台の上に豊臣期の姿を想像して重ねた設計で、下層と上層で意匠が異なる珍しい折衷になっており、鉄筋コンクリート造の復興天守の先駆けとして1997年に国の登録有形文化財となりました。城跡一帯は大阪城公園として親しまれています。
