【概要】
大沼は北海道七飯町などにまたがる湖沼群で、1915年に実業之日本社の全国投票で日本新三景に選ばれ、1958年には国定公園に指定されました。活火山の駒ヶ岳の噴火で川が堰き止められてでき、大沼・小沼・蓴菜沼に126の小島が浮かびます。夏はカヌーや遊覧船、冬は結氷した湖上でのワカサギ釣りが楽しめ、1869年にガルトネルが西洋式農業を伝えた地でもあります。
【歴史】
北海道の道南、七飯町(ななえちょう)などにまたがる「大沼(おおぬま)」一帯は、1915年(大正4年)に実業之日本社が主催した全国投票によって「日本新三景」の一つに選ばれました。明治36年(1903年)には北海道議会で公園としての整備が提唱され、大正11年(1922年)に道立大沼公園が誕生、昭和33年(1958年)には国定公園に指定されました。明治時代から皇族や海外からの貴賓を迎える道南随一のリゾート地として早くから開発が進められてきた地でもあります。
【特徴】
大沼の最大の特徴は、活火山である秀峰・駒ヶ岳(こまがたけ)の度重なる大噴火によって川が堰き止められてできた、大小126もの無数の小島が浮かぶ変化に富んだ湖沼群(大沼、小沼、蓴菜沼)です。これらの小島にはそれぞれに趣のある橋が架けられており、水面に映る駒ヶ岳の雄大な姿と、島々に生育する豊かな自然林が織りなす「湖畔の箱庭」のような繊細で美しい景観が、四季折々に訪れる人々を魅了し続けています。
【見どころ】
大沼国定公園では、雄大な自然を体感できる多彩なアクティビティが最大の魅力です。夏は湖畔を巡る爽やかなサイクリングをはじめ、カヌーや遊覧船でのんびりと湖上からの景色を楽しむことができます。一方、冬には完全に結氷した湖の上でのワカサギ釣りやスノーモービル、氷上そりなど、北国ならではの銀世界を満喫することができます。季節ごとに全く異なる美しい顔を見せてくれる大自然のテーマパークです。
【トリビア】
大沼周辺は、日本における西洋式農業発祥の地としても知られています。プロイセン(現在のドイツ)出身のガルトネルが明治2年(1869年)に七飯で開墾に着手し、西洋りんごや洋なしなどの果樹栽培と西洋式の農法を近隣の農民に伝えました。現在でも大沼周辺では豊かな大地が広がり、大沼牛や新鮮な牛乳を使ったソフトクリーム、そして大沼名物の「大沼だんご」など、景色だけでなく美味しいグルメも充実しています。
