【概要】
面影山は鳥取県鳥取市にある因幡三山のうち最も西に位置する山で、標高は100メートルほどです。都に残した家族の面影を重ねて名付けられたと伝えられ、万葉のおもむきを今に残す山として親しまれてきました。山中とその周辺にはおよそ百基に及ぶ古墳が散在し、経塚や古い堂、藩の家老の菩提寺なども点在する、歴史の層の厚い丘です。
【歴史】
面影山の一帯は古墳が集まる場所として知られ、山中と周辺にはおよそ百基の古墳が散在すると伝えられています。発掘調査では周囲に溝を巡らせた墳墓も確認され、古代の葬送の姿を知る手がかりとなりました。奈良時代には東のふもとに因幡国の国庁が置かれ、面影山はその西に横たわる山として、都から赴任した役人たちの目に日々映っていたことになります。
【特徴】
面影山は鳥取県鳥取市にある標高100メートルほどの山で、因幡三山のなかでは最も西に位置しています。現在は山腹を通る道路と住宅地によって二つの高まりに分かれた形になり、かつての一続きの山容とは姿を変えました。それでも平野から見上げるとやわらかな稜線が残っており、大和の天香久山に見立てられたという言い伝えがしのばれる眺めです。
【見どころ】
南東側には「出あいの道」と呼ばれるコースが設けられ、巨木や史跡をたどりながら歩けると紹介されています。山中や周辺には経塚、権現や仏を祀る堂、鳥取藩の家老を務めた池田家の菩提寺など、時代の異なる史跡が点在しています。歩ける範囲や道の状況は場所ごとに違うので、登り口の案内をよく確かめてから入るとよいでしょう。
【トリビア】
面影山の標高は資料によって98メートルから108メートルまで幅があり、地図や登山情報で数値が食い違うことがあります。山名そのものは万葉のころにさかのぼると伝えられますが、甑山・今木山と合わせた「因幡三山」という呼び名自体は新しく、昭和43年(1968年)に地元の川上貞夫が著した郷土史をきっかけに広まったものとされています。




