【概要】
岡山城は岡山県岡山市にある平城で、宇喜多秀家が豊臣秀吉の指導のもと1597年に完成させ、のちに池田氏が城主となって明治維新まで続きました。黒漆塗りの外観から烏城と呼ばれる三重六階の天守は、空襲で焼失した後に昭和41年に再建され、2022年に大改修を終えています。江戸時代から残る月見櫓と西丸西手櫓は国の重要文化財で、旭川の対岸には後楽園が広がります。
【歴史】
岡山城の始まりは正平年間(1346年から1370年)に上神高直が石山に城を構えたことにあると伝わります。戦国期には宇喜多直家がこの城を奪って城下町の整備を進め、その子の秀家が豊臣秀吉の指導のもと、隣接する岡山の丘に本丸を移して慶長2年(1597年)に完成させました。関ヶ原の戦いの後は小早川秀秋が入り、続いて池田氏が城主となって明治維新まで続きました。
【特徴】
岡山県岡山市にある平城で、旭川の流れを東側の天然の堀として取り込んだ縄張りが大きな特徴です。天守台が不等辺五角形という全国的にも珍しい形をしており、その上に望楼型で三重六階の天守がそびえます。壁面の下見板を黒漆で塗り上げた漆黒の外観から烏城の別名で親しまれ、白亜の姫路城とは対照的な城として語られることも多く、要所に金箔瓦を用いたことから金烏城とも称されました。
【見どころ】
天守は昭和20年の空襲で焼失した後、昭和41年に再建され、令和の大改修を経て2022年11月にリニューアルオープンしました。館内は映像や体験型の展示が充実し、宇喜多氏や池田氏の歩みを楽しく学ぶことができます。城内には江戸時代から残る月見櫓と、少し離れた場所に西丸西手櫓があり、いずれも国の重要文化財に指定された貴重な現存建築です。最上階からは旭川と市街の眺めが広がります。
【トリビア】
旭川を挟んだ対岸には、元禄13年に藩主池田綱政が造営した後楽園が広がり、日本三名園の一つとして知られています。園内からは漆黒の天守を借景として望むことができ、白い砂利と広々とした芝生の庭園との対比がひときわ美しく映ります。城と庭園を結ぶ月見橋を渡れば両方を一度に巡ることができ、岡山観光の王道コースとして四季を通じて多くの人でにぎわっています。
