大練塀(西宮神社)

(おおねりべい)
📍 兵庫県 西宮市🏯 歴史🎭 文化⛰️ 名所

【概要】

えびす宮総本社・西宮神社の東面と南面を囲む、全長247メートルに及ぶ広大な築地塀です。室町時代中期に造営されたとされ、現存する築地塀としては日本最古級の一つです。

【歴史】

大練塀(西宮神社)は、えびす宮総本社として知られる西宮神社の境内東面と南面を囲む築地塀で、全長は約247メートルに及びます。創建時期を示す記録は残っていませんが、昭和20年代の大修理の際に塀の中から宋銭などの古銭が発見されたことから、室町時代の建造と推定されています。現存する築地塀としては日本最古級かつ最大規模とされ、昭和13年(1938年)に国の重要文化財に指定されました。

【特徴】

大練塀は、石灰やにがりを土に練り合わせて型枠の中で突き固める「版築」の工法で築かれています。内部に芯となる骨組みはなく、土を練り固めただけで自立している点が大きな特徴です。高さは約2.5メートル、根元の厚みは約1.5メートルにも達し、屋根は本瓦葺です。熱田神宮の信長塀、三十三間堂の太閤塀とともに日本三大土塀(三大練塀)の一つに数えられています。

【見どころ】

兵庫県西宮市の西宮神社を訪れると、慶長9年(1604年)に豊臣秀頼が再建した朱塗りの表大門(赤門)の左右に、大練塀が長く連なる姿を見ることができます。土の層が幾重にも重なった塀の肌合いは、近づいて眺めるほど味わい深いものです。毎年1月10日の十日えびすには開門神事「福男選び」が行われ、午前6時の開門とともに参拝者がこの塀の内側を本殿まで走り抜けます。

【トリビア】

大練塀は平成7年(1995年)の阪神・淡路大震災で一部が崩れ、翌年に伝統的な版築工法で修復されました。その後も東面の一部に崩落が見られたため、令和元年から原因調査が行われ、令和3年には土を約6センチ入れては3センチほどまで突き固める作業を繰り返す本格的な保存修理が始まりました。この際には一般向けの修復見学会も開かれ、版築の技を間近で見る貴重な機会となりました。

📅 最終更新: 2026/9/6
大練塀(西宮神社)
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です