【概要】
大はしは東京都足立区北千住にある1877年(明治10年)創業の超老舗大衆酒場。東京三大煮込みの筆頭格として語られることが多く、創業以来140年以上にわたり継ぎ足してきた秘伝のもつ煮込みが看板メニュー。深い琥珀色の煮汁に柔らかく煮込まれたもつは、酒場ファンの聖地として崇められている。
【歴史】
大はしは1877年(明治10年)に東京都足立区北千住で創業した、東京でも屈指の歴史を誇る老舗大衆酒場である。西南戦争の年に産声を上げたこの店は、明治・大正・昭和・平成・令和と五つの時代を乗り越えてきた。北千住は日光街道の最初の宿場町として栄え、多くの旅人や商人が行き交う要衝であった。その賑わいの中で大はしは庶民の憩いの場として定着し、140年以上にわたり秘伝の煮込みの味を守り続けている。
【特徴】
大はしの煮込みは東京三大煮込みの筆頭格として語られることが多い。創業以来140年以上にわたり継ぎ足してきた秘伝の煮汁で、牛モツをじっくりと煮込む。深い琥珀色の煮汁はまろやかでコクがあり、柔らかく煮込まれたモツとの一体感が素晴らしい。味付けは味噌と醤油のブレンドで、甘すぎず辛すぎない絶妙な塩梅。仕上げにネギをたっぷりのせて提供される。年季の入った店内の雰囲気も含めて「煮込みの聖地」と呼ばれている。
【食べ方】
大はしはJR常磐線・東京メトロ千代田線・日比谷線・東武スカイツリーラインの北千住駅から徒歩約5分の場所にある。開店時間に合わせて訪れ、まずはビールと煮込みを注文するのが王道。煮込みは一人前の量がたっぷりしており、酒のアテとしてゆっくり楽しめる。刺身やぬた和えなどの小鉢も充実しているので、煮込みとともに数品頼んで日本酒で楽しむのも良い。北千住は近年再開発が進むが、大はし周辺には昔ながらの飲み屋横丁も残る。
【トリビア】
大はしの創業年である1877年は西南戦争が勃発した年で、日本の近代化が進む激動の時代であった。煮込みの煮汁は一度も捨てたことがないとされ、140年以上の歳月が生み出す深い味わいは他では決して真似できない。北千住は「千住」の名で江戸時代から宿場町として栄え、松尾芭蕉が『おくのほそ道』の旅に出発した地としても有名。大はしは多くの酒場ファンから「東京の酒場の原点」として敬われ、全国から巡礼者が訪れる聖地的存在である。




