【概要】
日光街道は江戸日本橋から千住や宇都宮を経て、日光東照宮の門前である鉢石宿までを結んだ街道で、二十一の宿場が置かれました。将軍が東照宮へ参詣する日光社参の道として重んじられ、栃木県日光市にある杉並木は、総延長およそ37キロメートルに及ぶ並木道として街道の面影を色濃く伝え、歩けば往時の空気に触れられます。
【歴史】
日光街道は、元和3年に徳川家康を祀る日光東照宮が造営されたことを受けて整えられた街道です。江戸日本橋から千住宿を経て宇都宮宿までは奥州街道と道を共有し、宇都宮の伝馬町にあった追分で分かれて日光へ向かいました。将軍が東照宮に参拝する日光社参の行列が通る道として、幕府はとりわけ手厚く維持し、参詣の道であると同時に東北へ向かう旅人の道でもありました。
【特徴】
日本橋から日光の鉢石宿までは二十一の宿場を数え、およそ140キロメートルの道のりでした。関東平野の平坦な地形を進むため歩きやすく、北へ向かうにつれて日光連山が近づいてくる景色が続きます。終点には東照宮の門前町が広がり、参詣の人々と物資を運ぶ人足でにぎわい、宿場には本陣や旅籠が軒を連ねていました。並木や一里塚も各所に置かれています。
【見どころ】
栃木県日光市にある日光杉並木街道は、日光街道と例幣使街道、会津西街道の三本にまたがり、総延長は約37キロメートルに及びます。徳川家の家臣である松平正綱が20年余りをかけて20万本を超える杉を植え、家康の33回忌にあたる慶安元年に東照宮へ寄進したと伝わります。瀬川の杉並木公園では水車とともに並木を歩けます。
【トリビア】
日光杉並木街道は、国の特別史跡と特別天然記念物の両方に指定されている全国で唯一の並木道で、1992年には世界一長い並木道としてギネスブックに登録されました。今も一万二千本を超える杉が残りますが、排気ガスや落雷、台風などで少しずつ数を減らしており、県は一本ごとに番号を付けて健康状態を調べ、オーナー制度も設けて保護に取り組んでいます。




