【概要】
二条城二之丸庭園は、京都市にある特別名勝です。四季折々の美しい景観が楽しめ、多くの観光客が訪れます。日本の美を象徴する場所の一つです。
【歴史】
二条城二之丸庭園は、京都府京都市にある徳川将軍家の城郭に付属する庭園です。慶長7年から8年(1602年から1603年)にかけての築城時に原形が造られ、寛永3年(1626年)の後水尾天皇行幸に際して、作事奉行を務めた小堀遠州の指揮のもとで大規模に改修されました。行幸のために新たに建てられた御殿群にぐるりと囲まれた中庭として整えられた点に、この庭ならではの特色があります。
【特徴】
池には中央に蓬莱島、その左右に鶴島と亀島を浮かべ、四つの橋を架けています。大広間、黒書院、行幸御殿という三方向のいずれから眺めても構図が破綻しないよう石組が緻密に計算され、見る角度によって鶴にも亀にも映る石の据え方が工夫されました。池の周囲に隙間なく並ぶ豪壮な石組は、桃山文化の力強い気風を今に伝えるもので、城郭のなかに残る池泉式の山水庭園としては白眉と評されています。
【見どころ】
池の北側には二段に分かれて落ちる滝が設けられ、大広間から眺めると書院造庭園ならではの端正で格式の高い構図が味わえます。御殿と庭を一体のものとして鑑賞できる数少ない現存例で、国宝の二の丸御殿の障壁画とあわせて見学したいところです。昭和14年(1939年)に名勝、昭和28年(1953年)に特別名勝へ指定され、平成6年(1994年)には世界遺産にも登録されました。
【トリビア】
二之丸庭園には、中国の兵法にちなむ「八陣の庭」という別名が古くから伝えられています。明治以降、行幸御殿が失われたことで庭は一時荒廃し、樹木を欠いて石組ばかりが目立つ姿になった時期もありました。作庭を担った小堀遠州は古田織部に茶を学んだ大名茶人で、遠州流の祖として知られる人物です。後水尾上皇の仙洞御所の作庭にも関わったとされ、江戸時代初期の造園を語るうえで欠かせない存在といえます。




