二本松の提灯祭り

(にほんまつのちょうちんまつり)
📍 福島県 二本松市🎭 文化🏯 歴史🏮 その他

【概要】

二本松の提灯祭りは、福島県二本松市にある二本松神社の秋季例大祭として、毎年10月に開催される華麗なお祭りです。山車(太鼓台)に300個余りの紅提灯を鈴なりに飾り付け、7町内の計7台の太鼓台が激しいお囃子とともに城下町を威勢よく練り歩く姿は圧巻です。国の重要無形民俗文化財にも指定されており、若衆たちが威勢よく太鼓台を引くエネルギーと、秋の夜空を真っ赤に染め上げる何千もの提灯の輝きが織りなす、活気と美しさを兼ね備えた歴史ある祭礼です。

【歴史】

二本松の提灯祭りの始まりは、今から約380年前の江戸時代初期、1643年に丹羽光重が二本松藩主として入城したことに由来します。「良い政治を行うには、領民にまず敬神の意(神を敬う心)を抱かせることが重要である」と考えた光重が二本松神社をまつり、領民の誰もが自由に参加できる祭りとして始めさせたのが起源です。以来、城下町の伝統として町衆の情熱によって大切に受け継がれ、2011年には国の重要無形民俗文化財に指定されました。

【特徴】

祭りの主役は「太鼓台」と呼ばれる7台の山車です。宵祭りになると、この太鼓台に「杉なり」と呼ばれる高さ11メートルにも及ぶ骨組みが組まれ、そこに一つ一つ本物のロウソクで火が灯された約300個もの紅提灯が隙間なく飾り付けられます。LED電球ではなく、手間のかかる和ろうそくを使用し続けているため、炎が風に揺らめき、独特の温かみと迫力のある赤い光を放ちます。提灯が太鼓台全体を覆い尽くす様子は、まるで巨大な火の塊のようです。

【見どころ】

最大の見どころは、初日の夜に行われる「宵祭り」です。7町内すべての太鼓台が二本松神社前に集結し、神社で採火された御神火(ごしんか)が各太鼓台の提灯にいっせいに灯されます。その後、7台の太鼓台が連なって市内を勇壮に練り歩きます。特に交差点などで太鼓台の向きを変える「方向転換」の際には、若衆たちの力強い掛け声とともに太鼓台が大きく傾き、提灯が激しく揺れ動くスリリングな場面は観客の歓声を誘い、祭りのボルテージは最高潮に達します。

【トリビア】

この祭りの激しいお囃子は「二本松囃子」と呼ばれ、京都の祇園囃子の流れを汲んでいると言われています。小太鼓、大太鼓、笛、鉦(かね)で奏でられ、優雅さと荒々しさを併せ持っています。また、町内ごとに提灯に書かれている「字(文字)」が異なり、それぞれの町の誇りを示しています。祭りの期間中、若衆たちは仕事を休んで祭りに熱中すると言われており、二本松の人々のDNAに深く刻み込まれた、まさに魂を燃やす情熱的なお祭りなのです。

📅 最終更新: 2026/3/5
二本松の提灯祭り
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です

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