鈍川温泉

(にぶかわおんせん)
📍 愛媛県 今治市♨️ 温泉⛰️ 名所

【概要】

鈍川温泉は愛媛県今治市にある山あいの温泉で、蒼社川の上流に開けた鈍川渓谷の入り口に湧いています。奈良時代に見つかったと伝わる古い湯で、江戸時代には今治藩の湯治場としてにぎわいました。アルカリ性の冷鉱泉はぬるりとした肌ざわりで、湯から上がると肌がなめらかになることから美人の湯と呼ばれ、道後温泉、本谷温泉とともに伊予の三湯に数えられています。

【歴史】

鈍川温泉は奈良時代に見つかったと伝わる古い湯で、奈良時代の末に起きた大きな地震によって湧出量が減ったという言い伝えも残されています。江戸時代には今治藩の湯治場として知られ、周辺には藩主の狩場や薬草園が置かれていたと伝えられます。明治に入ると旧藩の人々の手で開拓が進み、大正時代には地元の有志が温泉組合をつくり、昭和二十七年には会社組織となって宿が整えられました。

【特徴】

泉質はアルカリ性の冷鉱泉で、源泉の温度は二十度あまりと低いため、宿や日帰りの施設では加温したうえで湯船に注いでいます。ぬるりと絹のような肌ざわりが身上で、湯から上がると肌がなめらかになることから、古くから美人の湯として親しまれてきました。ラドンを含むことでも知られ、神経痛や疲れの回復によいとされる伊予の名湯のひとつです。

【見どころ】

温泉街は奥道後玉川県立自然公園のなかにあり、蒼社川の支流が花崗閃緑岩を刻んだ鈍川渓谷が目の前に広がっています。夏は川の音を聞きながら涼み、秋は谷を埋める紅葉を眺めるのが定番で、遊歩道をたどれば深い淵や小さな滝が次々に現れます。宿の数は決して多くありませんが、その分だけ静かで、湯と渓谷だけに向き合う時間を過ごすことができます。

【トリビア】

鈍川という一風変わった地名は、玉川町鈍川という住所になって今も残り、愛媛県今治市にある温泉街の名にもそのまま使われています。渓谷の眺めの良さから古くは伊予の仙境とも呼ばれ、道後温泉、本谷温泉とともに伊予の三湯にうたわれてきました。市街地からは車で三十分ほどと近く、しまなみ海道を渡った帰りやタオルの産地を訪ねたついでに立ち寄る人も多い、暮らしに近い温泉地です。

📅 最終更新: 2026/9/14
鈍川温泉
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です