【概要】
東大寺の盧舎那仏(るしゃなぶつ)像。聖武天皇の発願により制作され、奈良時代の国宝。高さ約15mの世界最大級の金銅仏。大仏殿も世界最大級の木造建築であり、古都奈良のシンボル。
【歴史】
奈良の大仏として親しまれる東大寺盧舎那仏像は、聖武天皇の勅願によって造立され、752年に開眼供養が営まれました。平安末期の南都焼き討ちと戦国時代の兵火で二度焼失し、そのたびに人々の力で復興されています。現在の大仏殿は1709年に落成した江戸時代の再建で、世界最大級の木造建築として知られ、古都奈良の文化財の一部として世界遺産に登録されました。
【特徴】
像高は約15メートル、顔の幅は約3.2メートルにおよび、見上げるほどのスケールを誇ります。右手は手のひらを前に向けた施無畏印(せむいいん)で恐れを取り除くことを、左手は手のひらを上に向けた与願印(よがんいん)で願いを聞き入れることを表しています。大仏殿の柱には大仏の鼻の穴と同じ大きさの穴が開いており、くぐり抜けると無病息災のご利益があると伝えられています。
【見どころ】
大仏殿の正面から見上げる大仏の姿には、写真では伝わらない迫力があります。大仏殿の前に立つ八角燈籠は国宝で、奈良時代の創建当初から伝わる貴重な工芸品です。毎年8月15日の万灯供養会では大仏殿の観相窓が開かれ、外からお顔を拝むことができます。参道の入口にそびえる南大門と、運慶や快慶らが手がけた金剛力士像も見逃せない見どころといえるでしょう。
【トリビア】
大仏の頭の螺髪(らほつ)は、長らく966個と伝えられてきました。ところが2015年に東京大学がレーザーによる三次元計測を行ったところ、実際には492個であることが判明し、千年以上続いた定説が覆っています。大仏殿は創建当時、現在より1.5倍ほど幅が広かったといわれます。聖武天皇が大仏の造立を発願したのは、疫病や飢饉に苦しむ国を救うためでした。




