【概要】
名古屋城は愛知県名古屋市にある平城です。1609年に徳川家康が築城を命じ、加藤清正ら西国の大名による天下普請で1612年に天守が完成し、尾張徳川家の居城として幕末まで続きました。天守と本丸御殿は1945年の空襲で焼失し、天守は1959年に鉄骨鉄筋コンクリートで再建され、本丸御殿は2018年に復元が完了しました。焼け残った三つの隅櫓と表二之門は国の重要文化財です。
【歴史】
名古屋城は愛知県名古屋市にある平城で、1609年(慶長14年)に徳川家康が大坂の豊臣氏への備えとして築城を命じました。加藤清正や福島正則ら西国の大名二十家に石垣普請を割り当てる天下普請で工事が進められ、1612年(慶長17年)に天守が完成します。徳川御三家筆頭の尾張徳川家の居城として幕末まで続きました。廃城を免れた城は明治期に陸軍省の管轄となり、1930年に名古屋市へ下賜されました。
【特徴】
大天守は五層五階地下一階、屋根には金鯱を戴き、金鯱城の異名で親しまれました。天守と本丸御殿は1945年の空襲で焼失し、現在の天守は1959年に鉄骨鉄筋コンクリートで再建されたものです。城内には西南隅櫓、東南隅櫓、西北隅櫓と表二之門などが焼け残り、国の重要文化財に指定されています。城跡全体は国の特別史跡です。城内の石垣には、清正石と呼ばれる約十トンの巨石も据えられています。
【見どころ】
最大の見どころは、2009年から復元が進められた本丸御殿です。2013年に玄関と表書院、2016年に対面所と下御膳所、2018年に上洛殿が完成して全面公開となり、狩野派の障壁画や精緻な欄間彫刻が往時のままによみがえりました。ほかに二之丸庭園や、加藤清正の石曳きにちなむ像、金鯱の実物大模型なども見学できます。春は約千本の桜が城を彩り、多くの花見客が訪れます。
【トリビア】
名古屋城は日本百名城の44番に選ばれています。金鯱は雄雌一対で天守の南北に据えられ、江戸時代には藩の財政難から鱗の金が三度にわたって改鋳され、薄くなったと伝わります。1945年の空襲では、金鯱を下ろすために組まれた工事用の足場に焼夷弾が引っかかり、そこから火が回って天守が焼け落ちたとされます。天守は2018年から耐震性の問題で入場が停止され、木造復元をめぐる検討が続いています。
