【概要】
長崎港は、その形状が鶴が羽を広げたように見えることから「鶴の港」とも呼ばれる。すり鉢状の地形に囲まれ、斜面に広がる市街地の灯りが海面に映る夜景は「世界新三大夜景」にも選ばれるほどの美しさを誇る。
【歴史】
長崎港は長崎県長崎市にある天然の良港で、1571年にポルトガル船が入港して以来、四百五十年を超える歴史を刻んできました。鎖国の時代には人工島の出島を通じて西洋へ開かれた唯一の窓口となり、異国の文物や学問がここから日本各地へ広がっていきました。すり鉢状の地形に沿って家々がせり上がる港町の姿は独特で、日本三大美港の一つとして今も多くの人を引き寄せています。
【特徴】
長崎港は三方を山に囲まれた入り江に開けた天然の良港で、斜面に張り付くように家並みが続く坂の街として知られています。港を取り巻くように広がる街の灯りは、稲佐山から見下ろすと宝石を散りばめたように輝き、世界的な評価を得てきました。大型クルーズ船が寄港する国際港でもあり、異国情緒あふれる街並みと独自に育った食文化が訪れる人を迎えてくれます。
【見どころ】
稲佐山の展望台から望む夜景は、長崎を訪れたなら外せない光景です。復元が進む出島では江戸時代の交易の様子をたどることができ、洋館の建ち並ぶグラバー園では開港期の空気に触れられます。かつて炭鉱で栄えた端島、通称軍艦島へ渡るクルーズも人気で、天候が許せば島に上陸できます。ちゃんぽんや皿うどん、カステラといった名物も旅の楽しみです。
【トリビア】
長崎は坂と石畳の多い街で、路地を上り下りするだけでも旅情をかき立てられます。2012年に香港とモナコとともに世界新三大夜景に選ばれ、2021年の再認定でもモナコや上海と並んでその座を守りました。出島は1636年に築かれた扇形の人工島で、1641年からおよそ二百年にわたってオランダ商館が置かれました。今も走る路面電車は市内めぐりの心強い足になっています。




