那智の滝

(なちのたき)
切り替え:📍 和歌山県 那智勝浦町⛰️ 名所🌿 自然

【概要】

那智の滝は和歌山県那智勝浦町にある日本一の落差133メートルを誇る名瀑で、熊野那智大社の御神体として崇められている。三重塔と滝が一緒に見える景色は日本を象徴する風景として世界的に有名。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部。

【歴史】

那智の滝は、和歌山県那智勝浦町にある落差133メートルの滝で、一段で落ちる滝としては日本一の高さを誇ります。神武天皇の一行がこの滝を見つけて神として祀ったのが熊野那智大社の始まりと伝えられ、滝そのものをあがめる古い自然崇拝の姿が今日まで受け継がれてきました。現在も熊野那智大社の別宮である飛瀧神社の御神体として祀られ、社殿ではなく滝そのものが信仰の対象となっています。

【特徴】

滝口の幅は13メートル、滝壺の深さは10メートルに達し、注連縄が張られた岩の切れ目から水が垂直に落ちていきます。上流には二の滝と三の滝があり、一の滝にあたるこの滝と合わせて「那智大滝」と総称されます。飛瀧神社には本殿も拝殿もなく、滝そのものに向かって直接手を合わせる形をとる点が、滝を神とする信仰のありようをよく物語っています。滝口で三筋に分かれて落ちる流れも、この滝の見分けやすい特徴です。

【見どころ】

参道の石段を下りた拝所からは、滝を真下から見上げてその高さを実感できます。延命長寿の水として信仰されてきた滝の水を、盃に受けて飲むこともできます。もうひとつの定番は、隣接する青岸渡寺の朱塗りの三重塔と那智の滝を重ねて望む構図で、観光ポスターでおなじみの絶景です。三重塔は戦国期に焼失し、1972年に約四百年ぶりに再建されたもので、最上階からは滝を間近に望むことができます。

【トリビア】

2004年、この一帯は「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界文化遺産に登録されました。古来、上皇や貴族が幾度も熊野へ詣でる「蟻の熊野詣」の時代が続き、修験者たちは滝に打たれて行を積んだと伝わります。毎年7月14日の那智の扇祭り(那智の火祭)では、大松明の炎で参道を清めながら十二体の扇神輿が滝を目指し、荘厳な光景が繰り広げられます。

📅 最終更新: 2026/9/6
那智の滝
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です