室戸岬

(むろとみさき)
📍 高知県 室戸市⛰️ 名所🌿 自然

【概要】

室戸岬は、四国の南東端で太平洋に突き出した岬で、1927年の日本八景では海岸の部に選ばれました。荒波に削られた奇岩が連なる海岸線と、亜熱帯の植物が覆う斜面が評価され、翌年には国の名勝と天然記念物に指定されています。プレートの沈み込みによって今も隆起を続ける大地として、現在はユネスコ世界ジオパークの舞台にもなっています。

【歴史】

室戸岬は古くから修行の地とされ、若き日の空海が海に面した御厨人窟にこもって悟りを得たという伝承が残ります。岬の丘には四国八十八箇所の第二十四番札所である最御崎寺が建ち、1899年には室戸岬灯台が初めて灯りをともしました。1927年にあたる昭和二年の日本八景では海岸の部に選ばれ、翌1928年には国の名勝と天然記念物の指定を受けています。

【特徴】

高知県室戸市にある岬の岩は、およそ四千万年から三千万年前に海底へたまった砂と泥の層が、プレートの沈み込みによって陸へ押し上げられたものです。砂岩と泥岩が交互に重なるタービダイト層や、地層がぐにゃりと折れ曲がった構造がそのまま露出しています。斜面にはアコウやビロウといった亜熱帯の植物が茂り、南国らしい濃い緑が白い岩肌を縁取ります。

【見どころ】

海沿いには中岡慎太郎像から室戸青年大師像まで約二・六キロの乱礁遊歩道が通り、波に彫られた岩の間を歩いて抜けられます。エボシ岩やビシャゴ岩といった名の付いた岩が次々に現れ、足もとでは隆起した岩棚を確かめられます。丘の上の室戸岬灯台は灯りの高さが海抜百五十四・七メートル、直径二・六メートルの大きなレンズを備え、光は約四十九キロ先まで届きます。

【トリビア】

1934年にあたる昭和九年の室戸台風では、岬の測候所で九百十一・六ヘクトパスカルという、上陸時の気圧では今も日本の観測史上最低とされる値が記録されました。岬は地震のたびに持ち上がる土地でもあり、1946年の昭和南海地震では室津の港が隆起して船が使えなくなったと記録されています。2011年には世界ジオパークに認定されました。

📅 最終更新: 2026/9/13
室戸岬
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です