本栖湖

(もとすこ)
📍 山梨県 富士河口湖町🌿 自然⛰️ 名所

【概要】

本栖湖は、富士五湖のなかで最も深く、最も水の澄んだ湖です。山梨県富士河口湖町の西端にあり、最大水深は百二十メートルを超え、透明度は二十メートルに達することもあります。水量が多く水温が下がりきらないため、真冬でも全面が凍りません。千円札の裏に描かれた逆さ富士は、この湖の北西にある峠から望んだ姿で、紙幣を通して最もよく知られた富士五湖の眺めです。

【歴史】

本栖湖のもとになった湖は約二万年前からあり、いまの湖の形は八千年から一万年ほど前に整ったと考えられています。八六四年の貞観大噴火では「せの海」が溶岩で埋められましたが、本栖湖はその西端に残された水域にあたります。一九三五年、写真家の岡田紅陽が湖の北西の峠から撮った「湖畔の春」が、のちに紙幣の図柄のもとになりました。

【特徴】

最大水深百二十一・六メートルは富士五湖で最も深く、湖面の標高が約九百メートルなので湖底は標高七百八十メートル付近まで落ち込みます。水量が多く水温が下がりきらないため、五湖のなかで唯一、全面結氷しません。透き通った水は濃いコバルト色に見え、湖底の岩が上からのぞけるほどです。西風が安定して吹くことからウィンドサーフィンの名所にもなっています。

【見どころ】

千円札と同じ眺めを見るなら、本栖湖の北西から山道を一キロほど登った中ノ倉峠が目的地です。二〇一六年十一月に展望デッキが整えられ、標高千メートルを超える峠から逆さ富士を見下ろせるようになりました。湖畔のキャンプ場は水際にテントを張れる場所として人気で、風の止んだ朝には対岸まで見通せる鏡のような湖面が広がります。

【トリビア】

本栖湖の逆さ富士の図柄は、一九八四年発行の五千円札の裏に初めて使われ、二〇〇四年からは千円札の裏に受け継がれました。撮影した岡田紅陽は生涯にわたって富士山を撮り続け、その枚数は数十万にのぼると伝えられます。近年は北米原産のレイクトラウトが入り込み、在来のヒメマスが食われて釣り客が大きく減るという問題も起きています。

📅 最終更新: 2026/9/12
本栖湖
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です