富士五湖は、富士山の北麓に並ぶ山中湖・河口湖・西湖・精進湖・本栖湖の五つの湖の総称です。いずれも富士山の噴火で流れ出した溶岩が谷や川をせき止めてできた堰止湖で、最も広い山中湖から最も小さい精進湖まで、広さも深さも水の色も一つずつ違います。西湖・精進湖・本栖湖は貞観大噴火で一つの湖が分かれた名残とされ、五湖はまとめて世界文化遺産「富士山」の構成資産になっています。
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A.最も広いのは面積約六・六平方キロメートルの山中湖で、最も深いのは最大水深百二十一・六メートルの本栖湖です。反対に、最も小さいのは面積〇・五平方キロメートルほどの精進湖、最も浅いのは最大水深十三・三メートルの山中湖です。
A.五つとも、富士山の噴火で流れ出した溶岩が谷や川をせき止めてできた堰止湖です。西湖・精進湖・本栖湖の一帯にはかつて「せの海」と呼ばれる大きな湖があり、八六四年に始まる貞観大噴火の青木ヶ原溶岩で埋められ、残った水域が今の湖になったとされます。
A.湖によって異なります。山中湖は浅くて標高が高いため冬の冷え込みが水に伝わりやすく、二〇〇六年一月のように全面が凍る年もあります。一方、本栖湖は水量が多く水温が下がりきらないため、五湖のなかで唯一、全面結氷しません。
A.自然に流れ出す川を持つのは山中湖だけです。その川は山梨県内で桂川と呼ばれ、下流で相模川と名を変えて相模湾へ注ぎます。河口湖は出口となる川がなく大雨のたびに周囲の村が水につかったため、手掘りの新倉掘抜の工事が進められ、一九一七年に完成した放水路で水位を抑えられるようになりました。
A.五湖はすべて山梨県の富士山北麓に並んでおり、互いに近い位置にあります。直線距離で最も離れた山中湖と精進湖・本栖湖の間でも約30km、河口湖と西湖は約7km、精進湖と本栖湖は約4kmです。東の山中湖から西の本栖湖へ順にたどる形になります。