【概要】
コシの強い半透明の麺と、コクのある牛骨スープが特徴の冷たい麺料理。キムチの辛さとフルーツの甘みが絶妙にマッチする。焼肉の〆としても人気。
【歴史】
1954年、朝鮮半島出身の青木輝人氏(食道園の初代店主)が、故郷である咸興(ハムフン)の冷麺を、日本人の味覚に合わせて改良し提供したのが始まりとされています。当初は「ゴムを食べているようだ」と不評を買うこともありましたが、独自のコシと旨味たっぷりのスープが徐々に評判を呼び、盛岡を代表するソウルフードとして定着しました。
【特徴】
最大の特徴は、小麦粉とジャガイモのデンプンで作られた半透明の麺の、驚くほど強いコシとツルツルとした喉越しです。スープは牛骨や牛スネ肉を長時間じっくり煮込んで作られ、コクがありながらもサッパリとしています。具材にはキムチ(カクテキ)、ゆで卵、牛チャーシュー、キュウリなどが乗り、季節によってスイカや梨などのフルーツが添えられるのが定番です。
【見どころ】
食べる人の好みに合わせて辛さを調節できる店が多く、「別辛(べつから)」を注文すると、キムチを別皿で提供してくれます。これにより、最初は辛味のないスープの旨味を味わい、徐々にキムチを加えて辛さを足していくという楽しみ方ができます。また、フルーツの甘みは、辛くなった口の中をリセットする重要な役割を果たしており、計算された一杯と言えます。
【トリビア】
盛岡冷麺の麺は、注文が入ってから専用の押し出し機を使って製麺し、そのまますぐに茹で上げるのが一般的です。これにより、あの独特の強烈なコシとフレッシュな食感が生まれます。また、2000年には公正取引委員会によって「本場」等の表示基準が定められ、名実ともに地域ブランドとして認められました。この認定は、長い年月をかけて地元で愛され続けた結果であり、盛岡のプライドでもあります。




