目黒不動尊(瀧泉寺)

(めぐろふどうそん(りゅうせんじ))
📍 東京都 目黒区🏯 歴史🎭 文化⛰️ 名所

【概要】

江戸五色不動の一つであり、江戸庶民の行楽地としても栄えた天台宗の寺院です。境内にある「独鈷の滝」は枯れたことがない霊水として知られます。サツマイモ栽培を広めた青木昆陽(甘藷先生)の墓があることでも有名です。

【歴史】

東京都目黒区にある目黒不動尊(瀧泉寺)は、正式には泰叡山瀧泉寺と号する天台宗の寺院です。平安時代の大同3年(808年)、比叡山へ向かう途中の慈覚大師円仁がこの地で霊夢を見て、不動明王の姿を刻んで安置したのが草創と伝わります。円仁が投げた独鈷が落ちた場所からは清らかな水が湧き出し、これが寺号の由来となった「独鈷の滝」で、今も枯れることなく流れ続けています。

【特徴】

江戸時代には三代将軍徳川家光の帰依を受けて堂宇が整えられ、目黒・目白・目赤・目黄・目青からなる江戸五色不動の筆頭に数えられました。門前は行楽地として大いに賑わい、富くじの興行地としても知られています。境内にはサツマイモの栽培を広めた青木昆陽の墓があり、「甘藷先生」を偲ぶ甘藷まつりが毎年秋に営まれます。山手七福神の恵比寿神を祀る寺でもあり、正月には巡礼の参拝者が訪れます。

【見どころ】

仁王門をくぐると正面に男坂と呼ばれる急な石段が延び、登りきった先に極彩色の装飾をまとった本堂が現れます。本堂の裏手には天和3年(1683年)に造られた銅造の大日如来坐像が鎮座し、穏やかな面差しで参拝者を迎えます。歌舞伎で知られる白井権八と遊女小紫の悲恋を伝える比翼塚も残り、江戸の風情を感じながら境内をゆっくりと歩くことができます。石段の下には水掛不動明王も安置されています。

【トリビア】

毎月28日の縁日には露店が並び、門前町らしい賑わいが戻ります。江戸五色不動という呼び名は、江戸城を中心に五つの方角を守る配置として語られてきましたが、五色がそろって文献に現れるのは江戸後期以降で、成立の経緯には諸説あるとされます。目黒という地名そのものが不動尊に由来するという説も、広く知られている話です。門前の商店街には昔ながらの店構えも残ります。

📅 最終更新: 2026/9/6
目黒不動尊(瀧泉寺)
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です