松島橋

(まつしまばし)
📍 九州熊本県 上天草市⛰️ 名所🏯 歴史

【概要】

松島橋は、熊本県上天草市にある天草五橋の五号橋で、前島と天草上島を結ぶ橋長およそ百七十八メートルのパイプアーチ橋です。鋼管を組んだ赤いアーチが海面の上に弧を描き、五つの橋のなかでもっとも華やかな色合いをしています。この橋を渡り終えると天草の中心部へ入っていくことから、五橋めぐりの締めくくりとして親しまれてきました。

歴史

松島橋は一九六二年に始まった天草五橋の工事の最後を受け持つ一橋として架けられ、一九六六年九月二十四日にほかの四つの橋とそろって開通しました。この橋が通じたことで九州本土から天草上島まで陸路がつながり、それまで船に頼るほかなかった天草の玄関口は大きく変わります。開通の日には多くの人が詰めかけたと伝えられています。

特徴

松島橋は鋼管を組み合わせたパイプアーチという形式で、橋長は約百七十七・七メートルと五つの橋のなかで最も短い橋です。丸い断面の鋼管は風の抵抗を受けにくく、細身でも十分な強さを備えています。朱に近い赤で塗られたアーチは、周囲の濃い緑と青い海のなかで遠くからでもよく映え、写真の主役になります。短いぶん、渡り終わるまでのあいだに景色が一気に切り替わっていく印象を受けます。

見どころ

松島橋を見下ろす名所が、熊本県上天草市にある千巌山です。奇岩の重なる山頂からは八代海と有明海の両方を見渡すことができ、赤いアーチを手前にした多島海の眺めが大きく広がります。千巌山は一九三五年に国の名勝に指定されており、春には山を彩る花とともに橋を眺める人が集まってきます。山頂までは駐車場から歩いて登る道が整えられ、少し汗をかいた先で眺めが大きく開けます。

トリビア

天草五橋の開通は天草に観光の波を呼び、橋を渡る車の列が絶えなかったといいます。有料道路として造られた五つの橋は、四十年近くかけて返す計画だった建設費をわずか九年で賄い、一九七五年八月十日に無料で通れるようになりました。松島橋の赤いアーチは、その賑わいを見届けてきた目印です。五つの橋を番号の順にたどる道のりは、今も天草を訪れる人の定番になっています。

📅 最終更新: 2026/9/22
松島橋
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です