【概要】
奈良時代末期に成立した現存する日本最古の和歌集。天皇、貴族から防人、農民に至るまで幅広い階層の人々の歌約4,500首を収める。素朴で力強い「万葉調(ますらをぶり)」が特徴。編者は大伴家持とされる。
【現存最古の歌集】
『万葉集(まんようしゅう)』は、7世紀後半から8世紀後半にかけて編纂された、日本に現存する最古の和歌集です。天皇、貴族から、防人(さきもり)、農民、遊女まで、あらゆる階層の人々が詠んだ約4,500首もの歌が収められています。編者は大伴家持が中心になったと言われていますが、詳細は不明です。「万葉」には「万世まで伝わるように」という意味が込められていると言われています。
【ますらおぶり】
万葉集の歌風は、素朴で力強く、感情をストレートに表現する「防人(ますらお)ぶり」が特徴です。自然の風景や恋愛、家族への想い、旅の情景などが、飾らない言葉で詠まれています。使用されている文字は「万葉仮名」と呼ばれる、漢字の音訓を借りて日本語を表記したものであり、現在のひらがなやカタカナの起源(母体)となりました。日本語の歴史を知る上でも貴重な資料です。
【令和の典拠】
現在の元号「令和(れいわ)」は、万葉集の「梅花の歌三十二首」の序文にある「初春の令月にして、気淑く風和ぎ…」から引用されました。日本の古典(国書)から元号が選ばれたのは初めてのことであり、万葉集が再び大きな注目を集めるきっかけとなりました。時代を超えて日本人の心に響き続ける、日本文化の原点とも言える国民的歌集です。
📅 最終更新: 2026/1/4




