【概要】
斑尾山は長野県飯山市にある標高1382メートルの山で、北信五岳のなかでは最も東に構え、標高も最も低い一座です。およそ70万年前から51万年前にかけて活動した成層火山とされ、その噴出物が川をせき止めて南麓の野尻湖ができたという説もあります。山麓には斑尾高原が広がり、覚え言葉「まみくとい」の最初の「ま」にあたる山です。
【歴史】
斑尾山を含む北信五岳という呼び名は、江戸時代に松代藩で使われたのが始まりとされています。山そのものの成り立ちはもっと古く、およそ70万年前から51万年前にかけて活動した成層火山と考えられています。山頂には薬師如来をはじめとする石仏が祀られており、麓の人々が農耕や暮らしの安全を願って登ってきた信仰の山でもありました。
【特徴】
斑尾山は標高1382メートルで、北信五岳のなかでは最も低く、活動を終えてから長い時間が過ぎているため稜線はまるく穏やかです。それでも五岳に数えられてきたのは、長野盆地の北部や中野のあたりから眺めたときに、ほかの四座と釣り合う大きさで裾を広げて見えるからだと説明されています。山頂は飯山市と信濃町の境に位置しています。
【見どころ】
山頂の少し手前にある大明神岳は、斑尾山でいちばん展望の開けた場所として知られ、眼下に野尻湖、その向こうに黒姫山や妙高山が並ぶ眺めが広がります。北の山麓の斑尾高原はスキーやトレッキングの拠点として親しまれ、信越トレイルの起点にもなっていますが、施設の営業期間や運行の状況は年によって変わるため、出かける前に確かめておくと安心です。斜面はブナやミズナラの林に覆われています。
【トリビア】
南の麓の野尻湖は、ナウマンゾウやオオツノジカの化石が見つかる湖として知られ、その成り立ちに斑尾山の噴き出したものが関わったとする説があります。斑尾山は日本三百名山と信州百名山にも選ばれています。山域は新潟県側にも広がっていて、県境をまたいで裾野を延ばす山でもあります。五岳のなかで唯一、妙高戸隠連山国立公園の区域から外れている点も、この山の立ち位置を表しています。
