久遠寺の三門

(くおんじのさんもん)
📍 山梨県 身延町🏯 歴史🎭 文化⛰️ 名所

【概要】

日蓮宗総本山・身延山久遠寺の玄関口に構える壮大な門です。関東大震災などによる倒壊を経て再建されましたが、その規模は古来より日本三大門の一つとして称えられてきました。

【歴史】

山梨県身延町にある日蓮宗総本山・身延山久遠寺の三門は、1642年(寛永19年)に初代が建立されたと伝わります。久遠寺は日蓮聖人が晩年の九年間を過ごした霊山で、その玄関口となる門は篤い信仰を集めましたが、明治初期の大火によって山内の多くの堂宇とともに失われました。現在の久遠寺の三門は1907年(明治40年)に再建されたもので、山内の大伽藍へと参詣者を導いています。

【特徴】

間口約二十三メートル、奥行約九メートル、高さ約二十一メートルという堂々たる規模を誇り、京都の南禅寺や知恩院の門と並んで日本三大三門に数えられます。入母屋造の二重門で、楼上には釈迦如来像と十六体の羅漢像が安置されています。正面に掲げられた「身延山」の扁額は七十九世日慈上人の筆によるものと伝えられ、参詣者を迎える顔となっています。楼上へ上がる階段は普段閉ざされ、外観から規模の大きさを味わう門です。

【見どころ】

三門をくぐると、本堂へ向かって二百八十七段の石段「菩提梯(ぼだいてい)」が一直線に立ち上がります。一段ずつ登るごとに煩悩を離れ、登りきれば涅槃に至るという願いが込められた急峻な石段で、参詣の第一の関門といわれます。石段を登るのが難しい人のために男坂・女坂の迂回路や斜行エレベーターも整えられ、体力に応じて本堂を目指せます。菩提梯の脇には諸堂が点在し、休みながら見上げる大伽藍も見ものです。

【トリビア】

久遠寺の三門から続く境内は春の枝垂れ桜でも知られ、祖師堂の前には樹齢四百年を超えるとされる古木が薄紅の枝を大きく広げます。山内からは身延山ロープウェイが延び、奥之院思親閣のある山頂に立てば、富士山や南アルプスの峰々、駿河湾までを一望できます。三門はそうした霊山めぐりの起点として、今も多くの人が最初にくぐる場所です。門前の道沿いには湯葉や身延まんじゅうを商う店が並びます。

📅 最終更新: 2026/9/6
久遠寺の三門
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です