【概要】
後楽園は岡山県岡山市にある回遊式庭園で、1700年に岡山藩主池田綱政が造営した。広大な芝生と曲水が特徴で、岡山城を借景として取り込んだ雄大な眺めが楽しめる。春の桜、初夏の菖蒲、秋の紅葉など四季の彩りが美しい。
【歴史】
後楽園は岡山県岡山市にある廻遊式庭園で、1687年(貞享4年)に岡山藩主・池田綱政が築庭を開始し、1700年(元禄13年)に完成しました。「後楽園」の名は范仲淹の「岳陽楼記」の一節「天下の憂いに先立ちて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」に由来し、藩主が民衆の後に楽しむという意味が込められています。岡山城と旭川を挟んで対岸に位置し、借景として城の天守閣を取り込んだ設計。国の「特別名勝」に指定されています。
【特徴】
後楽園は約13ヘクタールの広大な敷地に、芝生・池・築山・茶室など多彩な要素が配置された開放的な庭園です。園内の芝生は江戸時代から続く伝統で、当時としては珍しい芝生の庭園でした。岡山城を借景として取り入れた設計は、庭と城が一体となった壮大な景観を形成。唯心山からの眺望、沢の池の水面に映る景色など、回遊しながら変化する風景を楽しめます。
【見どころ】
延養亭は藩主の居間として使われた建物で、池泉を一望できる最高のロケーション。流店は池を跨ぐように建てられた珍しい建物で、床下を水が流れる涼しげな構造。唯心山からは園内全体と岡山城を見渡せます。「能舞台」では春・秋に能楽公演が催されます。8月の「幻想庭園」では園内がライトアップされ、幻想的な夜の庭園を楽しめます。
【トリビア】
後楽園の芝生には「こうらいしば」と「のしば」の2種類が使われ、約1.4ヘクタールの広さは日本の伝統庭園では最大級。第二次世界大戦の岡山空襲で大きな被害を受けましたが、戦後に復元されました。園内では丹頂鶴が飼育されており、1月1日の「初春祭」では園内を散策するタンチョウの姿を見ることができます。東京の「小石川後楽園」と区別するため「岡山後楽園」と表記されることもあります。




