【概要】
甲府城は山梨県甲府市にある平山城で、別名を舞鶴城といいます。1583年頃に徳川家康の命を受けた平岩親吉が築城を始め、浅野長政・幸長父子の時代の1593年頃に近世城郭として完成しました。天守が建てられたかどうかは今も結論が出ていません。野面積みの高石垣と天守台が残り、2004年に稲荷櫓、2007年に山手御門、2013年に鉄門が復元されています。
【歴史】
甲府城は、武田氏滅亡後の甲斐支配の拠点として、1583年頃に徳川家康の命を受けた平岩親吉が一条小山で築城を始めたとされます。その地には、武田信虎が居館を守るために築いた出城があったともいわれます。その後、甲斐が豊臣秀吉の支配下に入り、浅野長政・幸長父子の時代である1593年頃に近世城郭として完成しました。江戸時代には幕府直轄領の城代が置かれ、一時は柳沢吉保・吉里父子の居城ともなりました。
【特徴】
山梨県甲府市にある平山城で、別名を舞鶴城といいます。市街に浮かぶ独立丘である一条小山の地形を生かして本丸を頂に置き、天守曲輪・鍛冶曲輪・稲荷曲輪・数寄屋曲輪などを階段状に配した縄張りが特徴です。石垣は自然石をほとんど加工せずに積み上げた野面積みが主体で、築城当時の姿を色濃く伝えています。天守が実際に建てられたかどうかは史料が乏しく、今も結論が出ていません。
【見どころ】
本丸の天守台に登ると甲府盆地を一望でき、南アルプスの峰々や、晴れた日には富士山まで見渡せます。高さが東日本でも最大級といわれる石垣の迫力も大きな見どころです。2004年に復元された稲荷櫓は内部が展示室になっており、甲府城の歴史や発掘調査の成果をじっくり学ぶことができます。本丸へ通じる2013年復元の鉄門や、2007年復元の山手御門も見逃せません。
【トリビア】
石垣には、一つの石を割って左右に並べて使ったとみられる「兄弟石」が見つかっており、築城に携わった石工の作業の跡を今に伝える貴重な痕跡として注目されています。城跡は舞鶴城公園として整備され、市民の憩いの場であるとともに桜の名所としても親しまれています。日本百名城では第25番に数えられ、甲府駅のすぐ南にあるため電車でも立ち寄りやすい城です。
