【概要】
福井県大野市から長野県飯田市に至る国道。特に岐阜県八百津町から恵那市にかけての木曽川沿いの区間は、事実上の廃道状態や通行不能区間を含み、「キング・オブ・酷道」の異名を持つ。ダム建設に伴い水没する運命にあった道としても知られる。
【歴史】
国道418号(キングオブ酷道)は、1975年に一般国道として指定された路線で、九頭竜川の上流にある大野市を起点に、木曽川沿いを東へ進んで飯田市へ至ります。総延長は約267キロメートルで、そのうち七割近くを岐阜県内が占めます。ダム建設の計画と重なったことで、木曽川沿いの一部区間は改良が見送られ、酷道の頂点を意味する異名で呼ばれる難所を抱えることになりました。
【特徴】
最大の特徴は、自動車では通り抜けられない区間を抱えていることです。岐阜県八百津町にあり、木曽川の右岸をたどる旧道は、狭隘路と未舗装、落石や法面崩壊が重なって通年の通行止めが敷かれ、恵那市側まで事実上の廃道となっています。深沢峡に架かる橋も封鎖され、行き止まりのゲートの先には国道の標識だけが草木に埋もれて残るという、ほかに例を見ない光景が広がっています。
【見どころ】
見どころは、木曽川がつくり出す峡谷の景観です。八百津の市街に近い蘇水峡では丸山ダムの堤体と切り立った岩壁を望むことができ、上流の恵那峡には奇岩が連なり遊覧船の航路も開かれています。通行できる区間からもダム湖と山並みを見下ろす場面が続き、酷道として語られる荒々しさとは別に、川沿いの静かな美しさを楽しめる道でもあります。春の新緑と秋の紅葉の時期は特に美しく映ります。
【トリビア】
通行不能区間の一帯は、建設が進む新丸山ダムの完成によってダム湖の底に沈む見通しで、酷道の代名詞とされた廃道はいずれ姿を消すことになります。このため旧道の改良は見送られ、国道418号(キングオブ酷道)の新しい経路は山側を通るバイパスとして整備が進められてきました。水没を前に写真や記録を残そうと訪れる道路愛好者も多く、通行止めの区間へ立ち入らない配慮が求められています。




