霧島神宮

(きりしまじんぐう)
📍 鹿児島県 霧島市🏯 歴史🎭 文化

【概要】

霧島神宮は、鹿児島県霧島市にある天孫降臨の神話で知られる古社で、瓊瓊杵尊を主祭神として祀ります。もとは高千穂峰の火口に近い場所に鎮座しており、噴火による焼失と再建を重ねて現在地に移りました。正徳5年(1715年)に薩摩藩主の島津吉貴が奉納した朱塗りの社殿は、令和4年(2022年)に国宝へ指定されています。

【歴史】

霧島神宮の創建は欽明天皇の御代と伝えられ、慶胤上人が高千穂峰と火常峰の間に社殿を建てたことに始まるとされます。もとの社地は火口に近く、延暦7年(788年)の噴火で焼失しました。天暦4年(950年)に高千穂河原へ移されましたが、文暦元年(1234年)の大噴火で再び失われ、文明16年(1484年)に島津忠昌の命で現在地に再興されています。

【特徴】

社殿は本殿・幣殿・拝殿を石の間でつないだ権現造で、正徳5年(1715年)に薩摩藩主の島津吉貴が奉納して建てられました。朱漆と極彩色で飾られ、内部には龍が巻きつく柱が据えられています。南九州の神社建築の到達点として評価され、令和4年(2022年)2月9日に国宝へ指定されました。鹿児島県で建造物が国宝となった最初の例です。

【見どころ】

参道の大鳥居をくぐって石段を上ると、杉の木立の奥に朱塗りの社殿が現れます。境内には樹齢八百年と伝わる御神木の杉がそびえ、山から引いた水をたたえる手水も整えられています。少し離れた高千穂河原には天暦年間の社地を示す古宮址があり、いまも祭場として神事が営まれています。霧島神宮の境内からは錦江湾を望む展望も開けます。

【トリビア】

神仏習合の時代には西御在所霧島権現と呼ばれ、別当寺の華林寺が社を管理していました。明治の神仏分離で寺は廃され、社号が霧島神宮に改まって、明治7年(1874年)には官幣大社に列せられました。旧社地にあたる高千穂河原では天孫降臨の神話にちなむ神事がいまも営まれ、霧島神宮の祭祀が山の上と麓の両方で受け継がれてきたことを伝えています。

📅 最終更新: 2026/9/13
霧島神宮
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です