【概要】
丹波国を代表する城下町の商人町で、京街道に沿って約600メートルにわたり妻入の商家が軒を連ねます。間口が狭く奥行きの長い敷地に合わせた丹波独特の町家が並び、国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれています。霧の立つ盆地に育つ丹波黒の黒大豆や丹波栗、六古窯の丹波焼といった実りと技も、この地の暮らしを支えてきました。
【歴史】
丹波篠山の城下町は、慶長14年(1609年)に徳川家康の命で篠山城が築かれたのにあわせて整えられ、城の東へ延びる京街道沿いに商人町として河原町が形づくられました。年貢米や黒大豆、丹波焼などの集散地としてにぎわい、江戸から明治にかけての町家が建て替えられずに残ります。平成16年(2004年)に国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれました。
【特徴】
妻入とは屋根の三角に見える側を通りに向けて建てる方法で、間口が狭く奥行きの長い敷地が並ぶ商人町に適していました。河原町妻入商家群ではその形の町家が切れ目なく続き、格子戸と白壁、低く連なる軒が独特の景色をつくります。丹波国は現在の京都府中部と兵庫県の中東部にまたがった国で、丹波篠山市と丹波市が兵庫県側にあたります。
【見どころ】
河原町妻入商家群は兵庫県丹波篠山市にあり、約600メートルの通りに沿って古い商家が連なって、古民家を生かした店や宿、ギャラリーが入っています。看板を抑えた町並みは落ち着いた色で統一され、ゆっくり歩くだけで江戸時代からの町の骨格が読み取れます。少し足を延ばせば篠山城跡や武家屋敷の御徒士町があり、城下町を一続きに巡れます。
【トリビア】
丹波篠山は周りの山に囲まれた盆地で、秋に立ちこめる丹波霧と昼夜の寒暖差が作物の味を深めると言われます。全国に広まった黒大豆のもとになった丹波黒や丹波栗、山の芋が育ち、黒大豆の栽培は日本農業遺産に認定されました。江戸時代から歌い継がれる民謡のデカンショ節も日本遺産に認定され、夏には大きな祭りが開かれます。




