川口市安行

(かわぐちしあんぎょう)
📍 埼玉県 川口市🥢 名産🌿 自然

【概要】

埼玉県川口市の安行地区は、「安行植木」として知られる江戸時代中期からの歴史を持つ産地。大消費地である江戸・東京に近く、花の生産や造園業が発展した。「安行紅葉」などの独自品種も有名で、盆栽や庭木の高度な仕立て技術が受け継がれている。

【歴史】

埼玉県川口市安行で植木づくりが起こったのは承応年間の頃、吉田権之丞によると伝えられます。権之丞は若い頃から草花や盆栽に親しみ、駒込や染井の植木屋で栽培の技術を学んだといいます。明暦3年の大火で焦土となった江戸へ、屋根材の茅とともに苗木や切り花を運んだところ大いに売れ、これを機に一帯が産地として本格的に動き出しました。以来400年余り、緑を育てる営みが途切れることなく受け継がれています。

【特徴】

江戸、そして東京という巨大な消費地に隣接する地の利が、川口市安行の産地としての性格を決めてきました。庭木や盆栽の仕立て、接ぎ木の技術には古くから定評があり、生産者ごとに得意な樹種を持つのが常です。早咲きの桜として知られる安行寒桜は、この地にあった木を殖やしたことからその名がつきました。都市化の進む地域にありながら、今も広々とした植木畑が方々に残されています。

【見どころ】

産地の玄関口となるのが、道の駅「川口・あんぎょう」を兼ねた川口緑化センター樹里安です。地元の生産者が季節に合わせて品を入れ替えるため、店先に並ぶ顔ぶれは訪れるたびに変わります。近くの川口市立グリーンセンターは1967年に花木植物園として開かれた施設で、大温室や日本庭園を備え、四季の花と樹木をゆっくり眺めて過ごせます。隣り合う二つの施設が産地の魅力を広く伝えています。

【トリビア】

「安行の者は植木を積んで嫁に行け」という言い回しが残るほど、この土地では暮らしと植木が分かちがたく結びついてきました。安行寒桜が咲く密蔵院の参道は3月の名所として親しまれ、秋になればモミジの畑が一斉に色づきます。都心から鉄道で40分ほどという近さでありながら、苗木を仕立てる畑と寺社の緑が延々と続く景観は、ほかではなかなか見られません。植木の里という言葉がふさわしい土地といえます。

📅 最終更新: 2026/9/7
川口市安行
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です