狩勝峠

(かりかちとうげ)
📍 北海道 新得町⛰️ 名所🌿 自然

【概要】

狩勝峠は、北海道新得町にある標高六百四十四メートルの峠で、1927年の日本八景では平原の部に選ばれました。石狩と十勝の境にあたり、長い坂を登りきった先で十勝平野が地平線まで広がる眺めが評価されたものです。かつての鉄道の車窓は日本三大車窓に数えられ、今は国道38号の頂上に置かれた展望台から同じ景色を見渡すことができます。

【歴史】

狩勝峠という名は、1896年に鉄道の建設を指揮した田辺朔郎が、旧石狩国と旧十勝国から一字ずつ取って付けたと伝えられます。1907年には峠を越える鉄道が開通し、トンネルを抜けた先で平野が開ける車窓の眺めが全国に知られました。1927年にあたる昭和二年の日本八景では平原の部に選ばれ、道路は1931年に今のルートが開かれて、1952年に国道38号となりました。

【特徴】

峠の標高は六百四十四メートルで、空知郡南富良野町と新得町の境に横たわり、石狩川水系と十勝川水系を分ける分水嶺にあたります。日本海側と太平洋側の水を分ける位置なので、西が霧に沈んでいるのに東は晴れているという日も珍しくありません。八景の部門が平原だったのは、峠そのものではなく、そこから見下ろす十勝平野の広がりが選ばれたからです。

【見どころ】

北海道新得町にある頂上付近には駐車場と展望台が設けられ、十勝平野の畑が作るパッチワークと、その奥に連なる日高山脈を一度に見渡せます。空気の澄んだ日には五十キロほど先の帯広の市街まで見通せるといわれます。廃止された旧線の跡は旧狩勝線フットパスとして約十七キロが歩けるように整えられ、新内駅の跡や橋台などの遺構が点在しています。

【トリビア】

旧線の車窓は、篠ノ井線の姨捨と肥薩線の矢岳越えと並ぶ日本三大車窓のひとつに数えられてきました。1966年に新狩勝トンネルを通る新線へ切り替えられて旧線は役目を終え、富良野と新得を結んでいた区間そのものも2024年3月末に廃止されています。それでも長いトンネルを抜けて十勝平野が開ける眺めは、札幌と帯広を結ぶ特急の窓から今も味わえます。

📅 最終更新: 2026/9/13
狩勝峠
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です