狩勝(根室本線・旧線)

(かりかち)
📍 北海道 新得町⛰️ 名所🌿 自然📦 その他

【概要】

根室本線の旧線(落合駅 - 新得駅間)にあった狩勝峠からの車窓は、十勝平野の雄大な原野を見渡す絶景として知られた。1966年の新線切り替えにより廃止されたが、現在でも伝説的な車窓として語り継がれている。旧線跡の一部はフットパスとして整備されている。

【歴史】

狩勝(根室本線・旧線)は、北海道新得町にある狩勝峠を越えていた旧線区間の車窓を指します。1907年(明治40年)9月に狩勝トンネルが開通し、十勝と道央がようやく一本の鉄路で結ばれました。標高644メートルの峠を長い勾配で越える難所で、下り坂にさしかかると十勝平野が一気に眼下へ開けます。その雄大な眺めは早くから名高く、鉄道の旅の名場面として全国に紹介されてきました。

【特徴】

旧線は急な勾配と曲線が連続するうえ、蒸気機関車の煙がトンネル内にこもるなど、輸送上の難題を数多く抱えていました。そのため新狩勝トンネルを含む新線が造られ、1966年(昭和41年)9月末をもって狩勝の旧線は役目を終えます。今の列車は長いトンネルで峠を抜けてしまうため、かつての大パノラマは失われ、狩勝の車窓は記録と記憶の中の景色になり、往時を惜しむ声が今も絶えません。

【見どころ】

旧線の跡は狩勝ポッポの道として整備され、新得駅の近くにあるSL広場から旧新内駅までのおよそ10キロと、そこから旧狩勝トンネルまでの約7キロが歩ける道になっています。旧新内駅の跡は2010年に旧狩勝線ミュージアムとして生まれ変わり、保存車両やトロッコを楽しめます。国道38号の峠には展望台があり、往時に近い十勝平野の眺めを味わえ、峠道のドライブと合わせて巡る人も少なくありません。

【トリビア】

狩勝という名は、石狩国と十勝国の境に位置することから、両国の名を一字ずつ取って名付けられたと伝わります。峠を越える鉄路の眺めは大正から昭和にかけて名勝として広く紹介され、絵はがきや紀行文にもたびたび登場しました。廃止後の旧線跡は狩勝実験線として活用され、脱線の再現や車両の限界を調べる走行試験の舞台となったことでも知られ、鉄道技術の発展を支えた場所でもありました。

📅 最終更新: 2026/9/6
狩勝(根室本線・旧線)
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です