上七軒

(かみしちけん)
📍 近畿京都府 京都市⛰️ 名所🎭 文化

【概要】

上七軒は京都市上京区、北野天満宮の東門の前に開けた花街です。室町時代に北野天満宮の社殿を造営した際の残材で七軒の茶店を建てたことが名の由来とされています。豊臣秀吉の北野大茶湯で団子を献上した故事にちなむ五つ団子の紋章を掲げ、春の北野をどりで知られます。西陣の旦那衆との結びつきに支えられて栄え、舞は花柳流で、茶道は近くの西方尼寺で習っています。

【歴史】

上七軒の起こりは室町時代にさかのぼります。上七軒歌舞会によると、文安元年(1444年)に北野天満宮の社殿が一部焼けて造営が行われた際、その残材で東門前の松原に七軒の茶店が建てられたと伝えられています。江戸時代には下の森や五番町に茶屋株を貸し、芸妓を中心とする花街として発展しました。西陣の織物業の旦那衆との結びつきも、上七軒の繁栄を長く支えてきました。

【特徴】

上七軒の紋章である五つ団子は、豊臣秀吉との縁に由来します。天正15年(1587年)に秀吉が北野天満宮の境内で北野大茶湯を催した際、七軒茶屋が休憩所となって名物の御手洗団子を献じたところ大いに褒められ、団子を商う特権と茶屋株の公許を得たと伝えられています。上七軒ではこれを日本のお茶屋の始まりとし、丸く交差する五つの団子を紋に用いています。

【見どころ】

北野をどりは、北野天満宮の大萬燈祭を記念して昭和27年(1952年)に初演された春の公演で、上七軒歌舞練場を舞台に花柳流の舞が披露されます。明治30年代に建てられた歌舞練場は2010年に大規模な改修を終え、近年は例年3月下旬から4月初めにかけて、春の花街の踊りの会で最も早く幕を開けます。夏には上七軒ならではの催しとして、ビアガーデンも開かれています。

【トリビア】

北野大茶湯は10日間の予定で触れが出されましたが、実際には天正15年10月1日の初日だけで打ち切られ、その理由には肥後の国人一揆の知らせが入ったためとする説など諸説あります。上七軒の通りでは2013年に電線の地中化が完成し、常夜灯を備えた石畳風の道に生まれ変わりました。お茶屋の格子が続く通りの西には、北野天満宮の森がこんもりと控えています。

📅 最終更新: 2026/10/2
上七軒
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です