祇園東

(ぎおんひがし)
📍 近畿京都府 京都市⛰️ 名所🎭 文化

【概要】

祇園東は京都市東山区、花見小路通の四条通より北の東側に広がる花街です。明治14年(1881年)に祇園甲部から分かれて祇園乙部と称し、戦後に今の名に改めました。かつて膳所藩の屋敷があったことから膳所裏とも呼ばれた一帯で、八つのつなぎ団子の紋章を掲げています。舞は藤間流で、京都の花街で唯一秋に催される祇園をどりで知られています。

【歴史】

祇園東の一帯には、かつて近江の膳所藩の屋敷があったことから、地元では膳所裏と呼ばれていました。祇園の花街は江戸時代に八坂神社の門前の水茶屋から発展し、江戸末期にはお茶屋が500軒を数えたといわれます。明治14年(1881年)にこの膳所裏の一帯が祇園甲部から分かれて祇園乙部となり、戦後になって名を祇園東と改めて、今に至っています。

【特徴】

祇園東の紋章は八つのつなぎ団子で、同じ団子の意匠に「甲」の字を加えた祇園甲部の紋と並べると、もとは一つの祇園町だった来歴がうかがえます。舞の流派は篠塚流、井上流を経て、現在は藤間流です。お茶屋の建物は、この地の氏神である観亀神社の赤い鳥居と並んで建ち、京都を代表する繁華街のただなかで、しっとりとした伝統的なたたずまいを今に残しています。

【見どころ】

祇園をどりは昭和27年(1952年)に祇園東の芸妓衆が上演したのが始まりとされ、京都の花街の踊りの会で唯一秋に催される公演です。長年、八坂神社の石段下に近い祇園会館を会場として、例年11月上旬に開かれてきました。春に集中するほかの花街の踊りとは季節をずらして楽しめるのが魅力ですが、会場や日程は年によって変わることがあるため、出かける前に最新の案内を確かめておくと安心です。

【トリビア】

祇園をどりは初演から間もない1955年から1957年にかけて休演し、1958年に上演を再開しました。初演の頃はおよそ70名の芸妓が出演しましたが、芸妓の数が減ったため、2017年の第60回の時点では約20名で舞台を務めていました。祇園東ではかつて温習会や練り物も催されていましたが、今は途絶えており、節分や八朔、事始めといった行事が大切に受け継がれています。

📅 最終更新: 2026/10/2
祇園東
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です