📍 東京都 中央区🎭 文化🏯 歴史

【概要】

江戸時代に庶民の娯楽として花開いた演劇。出雲阿国のかぶき踊りを起源とし、派手な衣装や隈取(化粧)、「見得」を切るなどの様式美が特徴。男性のみで演じられ、女方も見どころの一つ。ユネスコ無形文化遺産。

【歴史】

歌舞伎は、慶長八年(1603年)に出雲阿国が京都で演じたかぶき踊りに始まると伝えられています。男装して舞う斬新な芸は評判を呼び、やがて遊女歌舞伎や若衆歌舞伎へと広がりましたが、風紀を乱すとして寛永六年に遊女歌舞伎が、承応元年には若衆歌舞伎が禁じられました。そののち成人男性だけが演じる野郎歌舞伎が、物語と演技を軸とする今日の姿へとつながっていきます。

【特徴】

歌舞伎の大きな魅力は、目に見える形として徹底的に磨かれた様式美にあります。役柄を色と線で示す隈取の化粧、動きを止めて感情を凝縮させる見得、力強く足を踏み出して花道を去る六方など、数多くの約束事が長い年月をかけて積み重ねられてきました。女性の役を男性が演じる女方も歌舞伎ならではで、客席から屋号を呼びかける大向うの掛け声も舞台と客席をつなぐ独特の作法となっています。

【楽しみ方】

東京都中央区にある歌舞伎座は、明治二十二年の開場以来この芸能の中心であり続けており、現在の建物は平成二十五年に完成した第五期にあたります。このほか京都の南座や大阪松竹座、博多座などでも公演が行われています。歌舞伎座には一幕だけを見られる一幕見席があり、イヤホンガイドを借りれば筋書や約束事の説明を聞きながら鑑賞できるので、初めての人でも十分に楽しめます。

【トリビア】

かぶきという語は、常識をはずれた振る舞いを指す「傾く(かぶく)」から生まれたとされ、当時の風変わりな出で立ちの若者は「かぶき者」と呼ばれていました。「仮名手本忠臣蔵」「義経千本桜」「菅原伝授手習鑑」の三大名作は、いずれも人形浄瑠璃から移された演目です。歌舞伎は平成十七年にユネスコの傑作宣言を受け、平成二十年に無形文化遺産の代表一覧表へ記載されました。

📅 最終更新: 2026/9/6
歌舞伎
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です