【概要】
「銘の神護寺」または「三絶の鐘」と呼ばれます。平安時代の文人・橘広相が序文を作り、菅原是善が銘を書き、藤原敏行が書をしたためたという、当時の最高峰の知識人による銘文が刻まれています。
【歴史】
京都市右京区の神護寺にある鐘は、875年に鋳造された国宝で、日本三名鐘の中で最も古い「銘(めい)」を持ちます。「銘の神護寺」と称され、平安時代初期の文化人である橘広相(序文)、菅原是善(銘文)、藤原敏行(書)という三賢人によって作られたことから「三絶の鐘」とも呼ばれます。
【特徴】
鐘の内側に刻まれた陽鋳の銘文が見事な筆致で残っており、書道史上の貴重な資料としても知られます。古鐘らしい素朴で重厚な形をしており、歴史の重みを感じさせます。音色もまた格調高く、古都の静寂を破る響きです。
【見どころ】
通常は非公開の場合が多いですが、特別公開時などに見ることができます。高雄の山深い境内にあるため、紅葉の時期などは鐘楼周辺が燃えるような赤に包まれ、非常に美しい光景となります。急な石段を登った先にあるため、到達した時の感動もひとしおです。
【トリビア】
藤原敏行の書は、空海と並ぶ名筆と称賛されました。この鐘を鋳造するよう発願したのは、和気清麻呂の子孫たちです。神護寺はかわらけ投げ発祥の地としても知られるので、参拝の際は厄除けのかわらけ投げもおすすめです。
📅 最終更新: 2026/1/3




