岩国の竹林

(いわくにのちくりん)
📍 山口県 岩国市⛰️ 名所🌿 自然📦 その他

【概要】

山口県岩国市、錦川のほとりに広がる竹林は「日本三大美竹林」の一つに数えられる。藩政時代に護岸のために植えられた歴史を持ち、錦帯橋の優美な景観と調和している。特に千石原周辺の竹林は、自然の力強さと美しさを兼ね備えている。

【歴史】

岩国の竹林は、山口県岩国市を流れる錦川の岸辺、名勝・錦帯橋の上流に数キロにわたって続いています。藩政期に錦川の護岸と水防を目的として植えられたものと伝えられ、藩主の吉川広家と吉川広正の代に石清水八幡宮の竹を移植したとする言い伝えも残ります。千石原と呼ばれる一帯がその中心で、京都の嵯峨野、岐阜の揖斐川と並ぶ日本三大美竹林の一つに数えられてきました。

【特徴】

岩国の竹林の魅力は、庭園のように整えられた景観ではなく、川と一体になった野趣あふれるスケールにあります。錦帯橋の五連のアーチと城山の緑、その背後に広がる竹の海という重なりは、ほかでは見ることのできない構図です。明治から大正にかけては竹の加工工場がいくつも操業しており、竹は暮らしと産業を支える素材でした。竹林は景観であると同時に、地域の生業の名残でもあるのです。

【見どころ】

近年は生活様式の変化で手入れが行き届かず藪化が進んだ時期もありましたが、「美竹林ボランティア錦川」などの市民団体や海上自衛隊員が加わった再生活動により、竹の小径や竹と笹の回廊が少しずつよみがえっています。散策の拠点は横山河川敷運動広場で、錦帯橋や岩国城、シロヘビの館とあわせて巡ることができます。岩国寿司やレンコン料理など、ご当地の味も一緒に楽しめます。

【トリビア】

岩国は古くから竹の産地として知られ、竹かごや竹細工、竹炭といった竹製品づくりの技が受け継がれてきました。木組みの美しさで名高い錦帯橋も、しなやかな竹林の景観と静かに響き合っています。竹は地下茎で驚くほど速く広がるため、放置すれば周囲の樹林まで覆い尽くしてしまいます。岩国の竹林が「美竹林」であり続けられるかどうかは、人の手が入り続けるかにかかっているのです。

📅 最終更新: 2026/9/6
岩国の竹林
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です