厳島神社大鳥居

(いつくしまじんじゃおおとりい)
📍 広島県 廿日市市⛰️ 名所🏯 歴史

【概要】

厳島神社大鳥居は広島県廿日市市の宮島に立つ海上の大鳥居で、日本を代表する景観のひとつです。高さ約十六メートルの朱塗りの鳥居が瀬戸内海の波間にそびえる姿は「安芸の宮島」として日本三景にも数えられ、世界文化遺産にも登録されています。現在の鳥居は明治八年(1875年)に再建された八代目で、自然の重みだけで海底に立つ構造は建築学的にも注目されています。

【歴史】

厳島神社の大鳥居は平安時代の仁安三年(1168年)に平清盛が社殿を造営した際に初めて建てられたとされ、現在の鳥居は明治八年(1875年)に再建された八代目です。厳島神社は推古天皇即位元年(593年)の創建と伝えられ、宗像三女神を祀る海上の社殿群は平清盛による大改修を経て現在の壮麗な姿となりました。大鳥居は社殿の正面沖合約二百メートルの海上にそびえ、潮の満ち引きによって海に浮かぶ姿と干潟に立つ姿の両方を見せるのが最大の魅力です。平成八年(1996年)に厳島神社は世界文化遺産に登録され、大鳥居はその象徴的存在として世界中から観光客を集めています。

【特徴】

厳島神社大鳥居は高さ約十六メートル、重さ約六十トンの巨大な木造鳥居で、両部鳥居と呼ばれる四脚の構造を持っています。最大の特徴は海底に杭を打たず、鳥居自体の重みだけで海中に立っている点です。主柱には樹齢五百年以上のクスノキの自然木が使われ、根元には玉石が詰められて重量を増す工夫がなされています。笠木の内部にも拳大の玉石が約七トン詰められており、台風や高潮にも倒れない安定性を実現しています。朱塗りの鮮やかな姿と瀬戸内海の青のコントラストは世界的にも知られる日本の象徴的景観です。

【見どころ】

厳島神社の大鳥居は満潮時と干潮時で全く異なる姿を楽しめます。満潮時には海面に浮かぶように立つ幻想的な姿を、干潮時には鳥居の足元まで歩いて近づくことができ、その圧倒的なスケールを間近で体感できます。夕暮れ時の逆光に映える鳥居のシルエットは絶好の撮影スポットで、フェリーからのアングルも人気です。社殿内部の回廊や能舞台も必見で、潮が満ちると床下に海水が流れ込む独特の構造は平安貴族の美意識を今に伝えます。宮島全体が神の島として信仰されており、弥山の原始林も世界遺産の構成要素です。

【トリビア】

厳島神社の大鳥居は令和元年(2019年)から約三年半にわたる大規模修復工事が行われ、令和四年(2022年)十二月に鮮やかな朱色を取り戻した姿がお披露目されました。主柱のクスノキは虫が嫌う樟脳を含むため防虫効果があり、海水に浸かる過酷な環境に耐える木材として選ばれています。鳥居の上部にある扁額は有栖川宮熾仁親王の筆で、社殿側が「伊都岐島神社」、海側が「嚴嶋神社」と異なる表記がされています。かつては船で鳥居をくぐって参拝するのが正式な参拝方法で、現在も観光船で鳥居をくぐる体験ツアーが人気です。宮島では古来より死穢を避けるため島内での出産と埋葬が禁じられていました。

📅 最終更新: 2026/6/14
厳島神社大鳥居
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です