【概要】
厳島は、廿日市市にある特別名勝です。四季折々の美しい景観が楽しめ、多くの観光客が訪れます。日本の美を象徴する場所の一つです。
【歴史】
広島県廿日市市にある厳島は、宮島の名で親しまれる瀬戸内海の島で、島そのものが神と見なされ古くから信仰の対象とされてきました。厳島神社は593年の創建と伝わり、1168年(仁安3年)に平清盛が現在に近い規模の壮麗な社殿を造営したとされます。鎌倉時代以降も神社の所領として島全体が守られ、1952年(昭和27年)には島と社殿前の海域が、国の特別史跡および特別名勝に指定されました。
【特徴】
面積およそ30平方キロメートルの島は、最高峰である標高535メートルの弥山を中心とした急峻な山地からなり、海に浮かぶ社殿と背後の山が一体となった景観をつくり出しています。島の大部分は花崗岩からなり、風化した巨岩が山中や海岸に露出します。潮の干満によって大鳥居や回廊の見え方が変わり、満潮時には社殿が海に浮かんでいるように見える点が、この島最大の魅力です。
【見どころ】
見どころは、海中に立つ高さおよそ16メートルの大鳥居です。主柱には樹齢数百年のクスノキが用いられ、地中に埋めず自らの重さで立つ構造として知られています。ロープウエーで弥山へ登れば瀬戸内の多島美が広がり、山中には巨岩や弘法大師ゆかりと伝わる霊火堂もあります。五重塔や千畳閣の建つ高台からの眺めもよく、町では鹿が自由に歩き、参道の商店街も一年を通してにぎわっています。
【トリビア】
厳島は1996年に厳島神社が世界文化遺産に登録され、松島、天橋立と並ぶ日本三景の一つにも数えられています。島全体が神域とされたため、かつては島内での出産や埋葬が忌まれ、その時期は対岸へ渡る習わしがあったと伝わります。弥山の山頂付近には人の手が入らなかった原始林が残り、海中の大鳥居は2019年からの大規模な保存修理を経て、2022年に鮮やかな朱の姿を再び現しました。




