【概要】
石鎚山は愛媛県西条市にある標高1982メートルの山で、最高峰の天狗岳は四国はもとより西日本でもいちばん高い頂です。役行者が開いたと伝わる修験道の霊場で、山そのものを神とする石鎚神社が四つの社を構え、鎖を頼りに岩場を登る参拝の形が今も受け継がれています。石鎚国定公園の中心をなし、日本百名山にも選ばれている日本七霊山の一座です。
【歴史】
石鎚山は、およそ1300年前に修験道の開祖とされる役行者が開いたと伝わる霊山で、若き日の空海も山中で修行したと語り継がれてきました。中世には石鎚蔵王権現を祀る一大霊場として栄え、四国各地から登拝する人々を集めています。明治の神仏分離を経て石鎚神社が整えられ、山を神体とあおぐ信仰は形を変えながら今日まで受け継がれています。
【特徴】
石鎚山は愛媛県西条市にある山で、最高峰である天狗岳の標高1982メートルは、四国はもちろん西日本でも最も高い数値です。山頂部は天狗岳のほか弥山と南尖峰からなり、切り立った岩稜が短く連なります。久万高原町との境に位置し、南面には深い渓谷の面河渓が刻まれ、一帯は石鎚国定公園として屈指の山岳景観をつくり出しています。
【見どころ】
石鎚山の名物は、参拝の道に架けられた鎖場です。試しの鎖に続いて、一の鎖が33メートル、二の鎖が65メートル、三の鎖が68メートルと次第に険しさを増し、岩壁を鎖だけを頼りに登っていきます。自信のない人のために迂回路も整えられています。ロープウェイを使う成就社コースと、車で高度を稼げる土小屋コースが主な登路です。
【トリビア】
石鎚神社は、麓の本社と七合目の成就社、土小屋遥拝殿、そして弥山に鎮まる頂上社という四つの社をあわせた呼び名です。毎年7月1日から始まるお山開き大祭では、三体の御神像を仁・智・勇の順に信徒が背負い、頂上社へと運び上げます。長く女人禁制が守られてきましたが、現在は初日の一日だけに限られています。頂上社では御神像に直接手を触れてお参りできると案内されており、全国でも珍しい作法として知られます。




